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語尾のあいまいさには、責任転嫁の心理


会議で議論や意見を求められても、語尾をあいまいにして、結論が読み取れないことがありますが、そういう人にはどういう心理が働いているのでしょうか。

ここでは、語尾があいまいな人の心理について考察してみましょう。



語尾があいまいな事例


会議や会合など手、話の最後がよく聞き取れないような話し方をする人がいますね。

たとえば、「先日の企画案について結論を出すように言われていまして、いま、結論を言いたいと思うのですが、私が思いますに」とつづけて、言葉を濁します。

そのあと、「結論からいえるのは、いまのビジネスモデルが時代に合っているかどうかで、時代に合っているという人もいるでしょうが」と語って、またモゴモゴと言葉を濁します。

そして、「新しいビジネスモデルを構築するとなると、いま手持ちのデータだけでは不足しているように思えますが、それに関しては、積極的に取得すべきという方もいらっしゃるようですが」ときて、またその先を濁してしまいます。


語尾を何度も濁す人は、責任転嫁のずるさがある


このように、肝心要のところで言葉を濁す人を自信のないタイプと見る人も多いでしょう。たしかに、言葉の最後をはっきりいわない人には自信のない人が多いですが、話の端々で何度も語尾をぼかす人は、少し違います。

こちらは、
人に責任を転嫁しようとする小ずるいタイプといっていいでしょうえ。彼らは、いつでも逃げの手を打てる準備をしているのです。

日本語は最後の語尾を聞き取らないと、結論が分かりません。だからこそ、話の最後をはっきりした口調でいう必要があるのですが、言葉を濁すタイプはそれを逆手にとっているといってもいいでしょう。

話の最後をぼかすことで、発言の責任を回避しようとしたり、何かもっともらしいことをいっているようで、実は何もいっていないのですが、そこをうまくごまかそうとしているのです。


聞き手が勝手に解釈することで責任回避


聞き手が勝手に解釈することを期待しているともいえます。話の最後を濁されると、聞き手はイライラして、自分で勝手に解釈し始めます。

あとで「話が違う」ということになっても、それは勝手に解釈した聞き手の責任になります。話し手は、そうした責任を逃れようとしているのです。

そんなタイプは、
いつも逃げの準備をしている小ずるい性格といってもいいでしょう。みずからが失敗したときも責任を取らず、人に責任を押しつけるような性格を秘めているのです。





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