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サラリーマンに中には、自分の会社や組織を批判して、「自分ひとりで生きていくのが男の本分だ」「世の中は実力主義だ」などと言う人がどこにでもいますね。 こういう人の本性、本音は、一見、いつでも会社を辞めて起業家になりそうなことを言いますが、実際には、そんな根性も素質もなく、彼らは組織に対して欲求不満があるだけなのです。
このように組織を平然と批判するような人は、じつは組織が大好き人間なのであります。 組織のなかで実力を発揮したいと思っているのに、会社がそれなりの評価をしてくれないため、その欲求不満の捌け口として組織の批判をしているのです。 ただ、批判する人は、組織の機能や力をしっかりと認識したうえで、その組織での上昇志向も強いため、「組織の中でリーダーシップをとりたい」「組織の中で、役員まで登りつめたい」と常に考えているのです。 それが、現実には、そうはなっていないため、批判してしまうのです。
もともと、組織に属していても、いずれ独立して何かをやろうという野心を持っているような人は、最初から組織になにも期待していないので、組織を批判することなどしません。 組織の中でのし上がってやるという気持ちがなければ、組織に依存する気持ちも薄いため、組織の自分に対する評価がたとえ低かっても、不満がありませんので、批判を口にすることもないのです。
いっぽう、会社人間で、組織や会社のことを批判している人は、地位が上がったり、自分の納得できる職種についたような場合には、批判するトーンは一気に下がり、組織への忠誠心を誓ったりして、あれほど激しかった組織批判がウソのように思えてくることもありますが、もともと彼らは組織の中でしか生きられないタイプなのです。 フリーランスなどと言われる自由業の人にも、組織を批判する人がいますが、こういう人も本気で批判しているのではなく、彼らも組織で活躍したかったのに、入社試験で失敗するなどして、組織の一員になれなかった裏返しとして批判しているだけなのです。 基本的に人間の本質としていえるのは、人は批判する対象に対しては非常に強い憧れと羨望を持っていることが多く、それが適わなかったために、批判することで自分の不満を吐き出しているだけなのです。 |
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