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やんわり頼む上司は、実はワンマン!


「オレを誰だと思っているんだ!」と睨みをきかせて周囲を威圧する人間は、明らかにワンマン型です。体質の古い会社の社長などに多いタイプで、世の中はピラミッド構造でできているという古い価値観をいまも持ち続けています。いってみれば、古いタイプのワンマン型です。

これに対して、新しいタイプのワンマン型というのがいて、こちらは一見わかりにくいです。



先生の「○○しましょう」という言葉は強制力がある


たとえば、学校の授業で、先生はこんなふうにいうだろう。「さあ、今日は○○の勉強をしましょう」。

けっして「今日は○○の勉強をしなさい」とはいいません。

しかし、この「〜しましょう」は、教師が自分の優位な立場をよくわかっているからこそいえる、実質的な強制を表わすフレーズといえます。


組織ではやんわり頼んでも強制力がある


同じことが、企業内の人間関係でもいえます。

「今度の○○会ですが、すみませんが、幹事をやっていただけませんか」
「明日までに××の資料が必要なんだ。悪いが、そろえておいてくれないかな。会議が15時からなので、それまでにあると助かるんだが・・」

こんな言い方をする人は、けっして命令形でものをいっているわけではありませんが、結果として命令しているのと同じことになっています。しかも、本人もそのことを十分に意識しているのです。

部下に対し、明らかな命令形で仕事を頼む上司は、自分がワンマンだと承知しているし、部下からそう思われていることも認めています。

一方、部下に対してやんわり仕事を頼む上司は、表向きは部下に「上から目線」でモノをいうことを避けています。そして、「話せる上司」というイメージを守ろうとします。しかし、その実は、自分の思い通りに部下を動かそうとしていることに変わりはないのです。

そういうタイプのワンマン型は、なかなか手強い。ただ、切羽詰ったときなどに、「これをやっとけといったじゃないか」などと、ポロリと隠れワンマンの本性を表わすことがありますので、見逃さないようにしましょう。





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