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実力を過小評価されるのは耐えられないことです。そこで私たちは、自分のプライドが傷つく可能性があるときに、セルフハンディキャップという言い訳をします。 大切な会議やプレゼンテヘションの当日に、「実は、あまりいい案が浮かばなかったんだよね。今日はきっとダメだよ」「昨夜は飲みすぎて寝不足なんだ。だから、頭が回らなくて、うまく相手を説得できないかも」などという人がいます。 これを心理学用語で「セルフハンディキャップ」といいます。重要なイベントが行われるときに、前もって自分に不利な条件があることを公言することで、「防衛的セルフハンディキャップ」と「向上的セルフハンディキャップ」の2タイプに大別されます。
これは失敗したときにも自分の評価を下げないために行われるものです。たとえば、準備不足で会議を向かえたときに、先ほどのような発言する場合がこれに当たります。 「あいつの実力はこんなものか。大したことないな」と思われないために使われます。
これは、成功したときにより高い評価を得ようとする目的で行われるもので、本当はしっかり準備していたにもかかわらず、先ほどのような発言する場合を指します。「ダメだと言っていたけど、想像以上にいい出来じゃないか」といわれたいために使うことが多いようです。 いずれにしても、セルフハンディキャップを使うのはプライドが高い人で。「こんなことで傷つけられたくない」と思っています。 単なる言い訳に聞こえるセルフハンディキャップですが、これにはかなりの効き目があります。自信のないイベントの前にこのセルフハンディキャップを行っておくと、結果がどうであっても、自分の評価を落とさずにすむのです。 ただし、あまり頻繁にこのセルフハンディキャップを使っていると、実際に準備不足になる場合があります。それは、事前に言い訳を思いついたことによって安心してしまうためなのですが、ふだんからセルフハンディキャップが多い人は、怠け者だと思って間違いありません。 |
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