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会議の出席者の心のウラを見抜くポイント


会議で、自分の意見を通すためには、事前の準備が必要です。
書類を用意したり、出席者のメンバーをよく調べておく必要があります。加えて、注目したいのは、出席メンバーがどの席に座るかです。

座る位置によって、出席者がその会議にどのような気持ちや態度で臨んでいるかが見えてくるからです。

対立した相手が正面に座った場合


たとえば、過去に意見が真っ向から対立した相手が、自分の正面の席に座ったときは、今回も
相手は自分と対決するつもりできていると見ていいでしょう。

また、初対面の人でも、正面の席に座った人は、自分の意見に反論してくる可能性が高いです。

一般に向かい合って座った人同士は、対立関係になりやすいのです。
これは、アメリカの心理学者スティンザーが明らかにしたもので、「スティンザー効果」と呼ばれています。



議長のリーダーシップと出席者の関係


スティンザーは、ほかにも議長のリーダーシップと出席者の関係などについて、次のように報告しています。

@ 会議の席で、出席者が正面の人とよく話をする場合、議長のリーダーシップは認められています。

A 一方、出席者が隣りの人と話をするときは、議長の力量はあまり評価されていないといいます。

自分が議長のとき、隣同士でひそひそ話がはじまったりしたら、自分はリーダーとして高く評価されていないと思ったほうがよさそうです。


丸テーブルを使った会議はなごやかな雰囲気


また、丸いテーブルを使って行われる会議は、なごやかな雰囲気で進行しやすくなります。

会場に丸いテーブルが用意されていたら、アットホームなムードの中、忌憚のない意見が出てくる可能性が高いと考えていいでしょう。

丸いイメージから分かるように、どこに座っても、その会議を進めて行く中心となる座席がないため、すべての人が職位に関係なく公平な立場であることを意識付けさせます。

たとえ、部長や課長の席を決めていても、丸いテーブルだと、それほど職責を感じなくしてしまう心理的効果も働きます。

ですから、こういう円卓会議では、新しい企画とか、斬新な企画をお互いが忌憚なく説明をし、説得するような会議に向いており、参加者全員が意見を出し合うのに適しています。

ただ、こういう形式の会議にしますと、議長や幹部の権限が発揮しにくい雰囲気になるので、会議の意見を集約しにくい面もあります。





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