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忙しさをアピールする人の心理


あなたの会社の中にも、周囲の人に向かって、何も聞いていないのに、「忙しい、忙しい」と口癖のように言って、忙しさをアピールする人はいませんか。

誰もそんなことを話題にもなっていないのに、やたら忙しさを自慢するかのように、語っているのです。
たとえば、
「最近、仕事が立て込んでいて、猫の手も借りたいほどだよ」
「商談の交渉のため、話し合いに夜中までかかったよ」
「今日は、仕事で徹夜して、ちょっと眠たいのであまり話しかけないでくれ」
「休日まで電話がかかってくるんだよ」

ここでは、こういう忙しさをアピールする人は、どういう心理が働いているのかを憲章してみましょう。

忙しさをアピールしている事例


どこの会社にもいるものですが、朝出勤してデスクにつくなり、「忙しい」とか、「今日もがんばるぞ」という言葉を何回となく、口ぐせのように連発する人がいるはずです。

そんな人は、たまに職場の仲間内の飲み会をしても、遅れて来ては、言い訳がましく「いやーこんなに忙しいとたまらないよ」などと言いながら、席に着くのです。

ニートでない限り、ふつう社会人になって仕事をしていれば、忙しいのは当たり前であって、そんなことをいちいち口にする人はいません。


自分が会社で有能であることを印象づけようとしている


それをいつも、「忙しい、忙しい」という言葉を連発する人がいますが、この言葉の裏に秘められた本性、本音は、自分が会社で忙しく働いて会社の経営を支えているのだということを印象付けようとしているのです。

自分は有能だから、忙しい仕事を任されており、重要任務についているのだと暗に主張しているのです。


要領の良さはあっても会社での仕事の能力はない


その深層心理を探ってみますと、こういうタイプの性格には、本質的にまともに努力して成果を上げようとする考え方の持ち主は少ないようです。

要するに、要領よく立ち回って評価されたいので、ひたすら、忙しくて大事な仕事をしているというスタンドプレーに励んでいるだけです。

組織や集団というものは不思議なもので、いくら真面目にコツコツと励み、いい仕事をしても、地味でおとなしい人は実力ほどには評価されないことがあります。

それに比べ、たいして仕事をしていなくても、「忙しい、忙しい」と言葉を口に出して言い、明るく目立つように振る舞う人のほうが上司から評価されるものです。


本当に忙しくなったら「忙しい」とさえ言えなくなる


こういう人間をよく観察していますと、本当に忙しくなったら、心に余裕がなくなるため、額に汗してだまって俯いたままの状態になるのです。

本質的に無能な人が多いので、周囲を見るような余裕はなくなり、ピンチにも弱いのです。

何かトラブルがあると、すぐに人のせいにするのも特徴で、もし、その人が上司なら、すぐに「お前がやったのだから、お前が責任を取れ」などとも言いかねません。

本当に忙しい人は、人前で忙しいなどと弱気な言葉を吐くことはなく、やることだけはきちっとやって結果を出すものです。





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