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★たとえば、パートナーに何かおねだりしたいことがあるときには、まずは相手に嫌われない程度に高価なモノや無理難題をお願いしてみるといいでしょう。 すると相手は、「ごめんね、それはちょっと・・・」と軽く断ってくるでしょう。 このように先に相手に謝らせておいてから、「しかたないよね、それなら・・・」と最初にお願いしたい話に入ると、相手は引け目がある分、今度は首を縦に振りやすくなるというわけです。 会話の中で相手より有利なポジションに立ちたかったら、のように早い段階で相手に謝らせる展開に持っていくのがコツです。
「ここは相手の言いたいことを話させたほうがいい」「話すのが苦手そうな人だが、なんとか話をさせたい」というときに、相手の口を滑らかにするワザがあります。 ★それは、相手が少しでも話し始めたら積極的にあいづちを打ったり、うなずいたりすることです。 ただ頭を軽く上下に動かすだけでも効果的ですが、いかにも「あなたの話を聞いていますよ」というように深くうなずけば、いっそう効果があるでしょう。 どんなに話し下手な人でも「この人は自分の話を熱心に聞いている」「自分の話を聞きたがっている」と思えば、つい熱心に話を続けるものです。 あいづちをうまく打てば、自分で思った以上のことまで話してしまうこともあるのです。
たまに参加した飲み会で運悪く苦手な隣に座ってしまったときは、これといった話題がなくてもずっと黙っているわけにもいかないでしょう。 ★こんなときは、最低限の努力で最大の効果を発揮してくれる「リフレフティング」という会話テクニックを使うといいでしょう。 これは相手が言ったことを「オウム返し」のように繰り返すものです。 「この店の料理は美味しいね」と話しかけられたら、「なかなか美味しいですね」と返せばいいし、「今日は参加者が多いようだね」には「はい、たくさん来てますね」と答えます。 これで少なくとも相手に悪い印象を与えることはないはずです。もしものときに試してみましょう。
買い物をしているときに「新商品のキャンペーン中ですので、こちらのサンプルを差し上げます」などと思わぬ「おまけ」をプレゼントされると、次の買い物でもその店をのぞいてみようと思うはずです。 このように人は予期せぬサービスに弱いものです。これはモノに限らず、ちょっとした挨拶においても効果的です。 ★たとえば、朝知り合いに会ったら、「おはよう」だけではなく、「おはよう、○○さん」とか「おはようございます。お出かけですか」といったひと言をプラスしてみましょう。 ほんの小さなおまけとはいえ、こうした人に好印象を与える日ごろのコミュニケーションを積み重ねていきますと、仕事でピンチのときなどに思わぬ助け舟がやってくるかもしれません。
人は誰でも、何を話したのかという話の内容こそが重要だと思いがちです。 ところがある調査で、人と話した後に何を基準にその話の印象が決まるかを尋ねたところ、話の内容と答えた人はわずか7パーセントだったのに対し、声のトーンと答えた人は40パーセント近かったそうです。 ★つまり、言葉よりも声の響きや調子に、人はその話の重要性や信憑性を察知するようです。 たしかに人は、真剣な話をするときは無意識にトーンを抑えた声になるものです。大切な話をするときは、ふだんの話し声よりも少し低くなるように意識して、なるべく落ち着いた、真剣味のある声でじっくり話すと、相手に対する説得力は倍増するのです。
初めて会った相手を信用させたいときには、「あなたはサービス精神旺盛で陽気に振舞っていますが、じつはいつも心に抱えている心配事がありますね」などと、一見すると正反対とも思える指摘をしてみましょう。 すると、多くの人は「たしかに自分に当てはまっている」と感じてしまうものです。 ★これは誰にでも当てはまるような暖か味な指摘を、自分だけのものと思い込んでしまう「ファラオー効果」と呼ばれる心理現象を利用した会話術です。 占いの本などからさまざまなバリエーションを仕入れておくといいでしょう。
意中の相手にはあえて、「私って、本当は○○なんだ・・」などと、ふだんは見せないしおらしいそぶりで、自分のちょっとした秘密を話してみましょう。 それをきっかけに、相手との距離はグッと縮まるはずです。 ★人は思いがけず他人の秘密やウィークポイントを知ってしまうと、いつの間にかその人に共感を抱いてしまう習性があります。 それがふだんはしっかり者だと評判の人の秘密ならばなおさらで、そうして人に与えるギャップを逆手に取った、まさに「ツンデレ」を地でいく心理行動といえます。
★相手の心をつかみたいときに大切なのは、いちばん盛り上がる部分を話すタイミングです。 まず、相手が話のネタに関心があるかどうかを見極めることです。とくに相手がある程度関心を持っている場合は、重要なことを最後に話すのがおすすめです。 期待が高まったところで、クライマックスを持ってきたほうが相手の心に残ります。 夏の怪談話のように最初は静かに淡々と話し始め、ドキドキ感が最高潮に達したところでいちばん怖い出来事が起こるほうが盛り上がるからです。 話の内容に期待通りのクライマックスが得られれば、相手はもっと興味を持ってくれること間違いなしです。
★なかなか打ち解けてくれない相手の心を開かせる、とっておきのテクニックがあります。それは「自己開示」です。無理に話を聞きだそうとするのではなく、まずは相手に自分をさらけ出すのです。 すると、相手もそれに見合ったレベルで自分自身をさらけ出してしまうようになります。 たとえば、自分から趣味の話を切りだせば、相手も趣味の話を返し、境遇の話をすれば相手も境遇について話してくれる、というわけです。 そして徐々に親密になってきたら、「じつは、ここだけの話・・・」なんて打ち明け話をすると、「そんな重大な話をしてくれるなんて、この人は心を開いている」と感じ取り、同じようにあなたに対しても心を開くようになるでしょう。
交友関係が狭い人は、「自己評価」が低い傾向にあります。 自分の存在価値をつまらないと感じているから、自分に対する評価も低くなってしまい、自信を持って交友関係を築けないのです。 そうすると、他人と付き合っていても面白くないから、他人と接することにマイナスのイメージを持ってしまい、さらに交友関係が狭くなります。 ★こういう人が交友関係を築き、誰とでもソツなく話がしたいと思ったら、まずは自己評価を高めることです。小さなことでもいいから自分の長所を見つけ出して、自分自身で褒めてみる。 自分の存在価値は高いのだと、自分に思い込ませていけばいいのです。他人から見て変化はなくても、自分に自信がつけば人と話をするのが楽しくなるでしょう。
スポーツでは「ホーム」は地元、「アウェイ」は敵地のことを指します。もちろんホームでの試合のほうが勝率は高いです。 なぜなら、ホームはチームにとって地元であり、ファンも圧倒的に多いので安心してふだんどおりの実力を出しやすいからです。 ★この地元に有利な「環境効果」は、仕事や日常生活でも応用できます。 たとえば、大事な商談は、よく利用する場所ですることです。知らない場所では緊張して話しに集中できないものですが、慣れた場所なら落ち着いて話せるし、それによって自信と説得力を増すことが期待されます。 ただし、あえて相手のホームグラウンドに飛び込むという手もあります。ときには相手が有利に立てる場所で話をすることで、熱意を伝えるというやり方が効果的な場合もあります。
落ち込んでいる人に対しては、「大丈夫だよ」などと気楽な言葉で励ますよりも、「大変だったね」とか「困ったね」などと一緒に悲しんだり悩んだりしてあげるほうがいい。 ★人はつらいときには自分に同調してくれるものを求める傾向があるからです。 これは「同質の原理」といわれている心理行動で、たとえば落ち込んでいるときにはバラードや静かな曲ばかり聴くようになり、陽気な歌詞やリズムの曲は遠ざけてしまいがちになるのもこれと同じ理屈です。 もし自分が落ち込んでしまったときには、無理に立ち上がろうとするよりもしばらく、「落ち込んでいる自分」と付き合ってあげるほうが、立ち直りは早いかもしれません。
第一印象は、実際に会う前からつくることができます。 ★どうしても好意を持ってもらいたい相手がいたら、共通の知人などに頼んであらかじめあなたのことを褒めておいてもらうことです。 事前に自分に関するプラスの情報を流しておくと、会う前からいいイメージを持ってもらえるものです。 これは「事前情報の効果」といい、「本当に優しい女性なんだよ」「仕事もできるし、気持ちがいいヤツだよ」などと友だちからその噂を聞いた相手は、あなたにプラスの感情を抱くはずです。 何事も根回しが大切です。
「また、会いたい」と相手に思わせるためには、別れ際の演出も重要です。 ★目当ての相手との別れ際には、「まだ話したいことがあったんですよ」「時間が足りませんでしたね」などと言って、名残惜しさをアピールすることです。 相手に強い印象を与える最後のセリフのポイントは、未完結感です。 未完成なものが人に強い印象を残すという「ザイガルニック効果」と呼ばれるものです。 「まだ話が終わっていない」「やり残したことがある」、そんなふうに感じた相手は、またあなたに会いたいと思うはずです。うまくいけば次に会う約束を取り付けることも可能です。 |
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