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あなたが朝起きて、すぐにやることはなんでしょう。 最近だと、「まずスマホでSNSのチェック」という人が多いでしょう。 それほどSNSは私たちの生活にすっかり浸透しており、SNSのおかげで、交友関係が広まり、生活が便利になったことは確かです。 ですが、その一方でSNS依存症という言葉が生まれるほど、SNSに依存しすぎる人が増えているのも事実です。 どうしてここまでSNSは普及したのでしょう。 その驚きの理由が、アメリカのシカゴ大学の研究から判明しています。 それによると、日常生活の中で生じるたくさんの欲求の中でも、「SNSのチェックを我慢する」は、「お酒」「睡眠」「セックス」「喫煙」の欲求を我慢するより難しいことがわかったというのです。 今やSNSは、人間の食欲、睡眠欲、性欲といった基本的な欲求に並ぶほどの欲求になりつつあるということです。 「スマホがなかったら生きていけない」などとオーバーに言う若者がいますが、本人にしてみれば決して誇張ではないはずです。 また、SNSにハマるのは「いいね!」ボタンがあるからだともいわれています。 ★人には「承認欲求」があり、自分の言動に賛同したり共感したりしてもらうと快感を覚えます、そして、「いいね!」をもらえばもらうほど、ある種、麻薬的にその快感のとりこになってしまうようです。 だから、一生懸命投稿に励む。「いいね!」がもらえなかったらもらえなかったで、不安になって投稿する。その繰り返しでやめれなくなってしまうということです。
「40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」というのが、よく聞く言葉ですが、人間というのは、人生経験をつめば、自然と品格が身についてきます。 顔のつくりの良し悪しとは関係なく、「あの人、いい顔してるな」と思える人って、きっと培われた品格が顔からにじみ出ているものなのでしょう。 人は感情的な生き物です。感じのいい人とは付き合いたいけれど、感じの悪い人はできれば敬遠したいと思うもの。それだけに、最初の印象が恋愛や仕事の成否を左右するのは当然のことといえるでしょう。 ★第一印象の良し悪しは、心理学的に見ても重要なポイントとなります。「初頭効果」といって、最初に会ったときの印象が後々まで尾を引くからです。 最初に「感じのいい人だな」という印象を与えることができれば、少々の落ち度はカバーできるし、悪く思われることはありません。 それでは。少しでも好印象を相手に抱かせるにはどうすればいいのでしょう。 それには、言葉と表情が一致していることが重要となります。言葉と表情が一致していないと、相手が不信感を抱くからです。 一度不信感を抱くと、人は言葉ではなく表情のほうを信じることが、実験でも証明されています。そこが怖いところです。 「この人、口では調子のいいことを言ってるけど、あの笑顔はどうも怪しい。本心は違うんじゃないかしら」となるわけです。 ボディーランゲージの専門家は、表情やしぐさで注意すべき点は、体の中で「元」のつくところだといいます。 それは、目元、口元、耳元、手元、そして足元のこと。そこに、その人の思いやホンネが表れるからです。 たとえば商品をお客に渡すとき、お客のことを大切に思っていれば、片手ではなく両手を使うでしょう。それが手元。 お客を心から歓待しようと思えば、口角、つまり口元が自然と上がります。 また、真剣味がお客に伝わるのは目元だし、お客の言葉をしっかり聞いていることを知らせるのは耳元です。 そして、真摯な態度が意外と表れるのは足元。お客と誠心誠意向かい合っていると、足元は自然とお客に向くし、立ち姿にも隙がなくなります。 さて、あなたは目元、口元、耳元、手元、足元は、相手にいい印象を与えていますか。
握手という習慣が日本に入ってきたのは、幕末から明治にかけてのことだと思われていますが、握手をすると、それだけで相手からさまざまな情報が伝わってくるものです。 たとえば、握手をしたときに相手の手が湿っている場合は、かなりの確率で内向的な人だなと判断することができます。心理的に不安やストレスを感じている人は、手に汗をかいて湿っている場合が多いです。 内向的な人は、外交的な人と比べて人間関係で不安やストレスを感じる傾向があるため、どうしても手が湿りやすいということです。 逆に、手が乾いている人は、あまり日常的に不安やストレスを感じておらず、外交的で、人付き合いが苦にならない人だと判断することができます。 このことを知っていれば、握手後にどんな対応をすればいいかが、おのずと判断できます。 手が湿っている人に対しては、いきなり根掘り葉掘り質問はしないことです。深い話は、じっくり交流を深めて、お互いの気心が知れてからにしたほうが賢明だということです。 一方、手が乾いている人であれば、逆に遠慮するほうが失礼になるかもしれません。積極的にアプローチしたほうが、相手も乗ってきやすいでしょう。 スキンシップのことを心理学では「タッチング」といいますが、握手なら簡単にできるのでスキンシップが苦手な人にもおすすめです。 また、握手のときの、相手の握る強さに注目してみましょう。 相手からの握手が強ければ、あなたに好意や伝えたい熱意があると判断します。逆に弱々しい握手は、あまりあなたに関心や親近感を抱いていない可能性や、早くやり過ごしたいという気持ちの表れであったりします。
★「ピグマリオン効果」という心理学用語がありますが、人の可能性を信じて期待すると、相手がその期待に応えるようになる現象をいう言葉です。 アメリカの心理学者が実験したそうです。 被験者はある小学校の先生と生徒で、まず全校生徒に知能テストを行い、その結果とは関係なく、担任教師に、各クラスの20%に当たる生徒の名前を挙げて、 「この生徒たちは、知能テストで急速に知的能力が伸びると予測された生徒です」と、告げたのです。 8ヵ月後、再び知能テストを行ったところ、「近い将来、伸びる子」と告げられた生徒たちは、そうでない生徒たちに比べて著しく成績がアップしたといいます。 まさに「ピグマリオン効果」が働いた結果です。 ★それでは、ほめ上手な人は、どういう資質があるのでしょう。 ある研究者によれば、次の3点が挙げられます。 @ 実行力と判断力があり、理性的な人 A 社会的協調度が高く、多くの人と交流を結べる人 B 物事に対して素直で、肯定的な人 つまり、自分にも他人にも心が開いていて、肯定的な考えをする人だということです。 そうした態度が基本にあるので、初対面の人ともすぐに打ち解けて、性格の違いも乗り越えられるのでしょう。 しかも、相手の性格や態度を肯定的にとらえるので、評価すべきところはちゃんと態度や言葉にして相手に知らせることができます。 また、困難な立場に立たされても決してあきらめず、意見が食い違ったときは、相手の言い分をまず聞き、相手が自制心と分別を取り戻すまで待つ、心の余裕もある人が理想的です。
目の前の相手の何気ないしぐさをチェックすることで、その人の心の内を探ることができます。次のポイントに注目してみてください。 @ 指組み 相手が指を組んでいたらチャンスです。どちらの指が上になっているをチェックすると、その人が「即断即決するタイプ」か「熟考タイプ」かがわかります。 ★右親指が上の人は、即断即決型タイプです。 ★左親指が上の人は、熟考型タイプです。 A 腕組み 相手が腕組みをしていたら、どちらの腕が上になっているかをチェックし、その人が「思考タイプ」か「感覚タイプ」かがわかります。 ★右腕が上の人は、思考タイプで、自分のポリシーを大事にする人です。 ★左腕が上の人は、感覚タイプで、ソフトな印象で、場の空気が読める人です。 B 足組み 相手が足を組んでいたら、どちらの足が上になっているかをチェックします。その人の「心の開放度」がわかります。 ★ 右足が上の人は、クローズドマインドタイプで、自分から積極的にアプローチはせず、あまり冒険もしない人です。 ★ 左足が上の人は、オープンマインドタイプで、時に大胆な行動をとることもあり、心配性なわりに無頓着な一面もあります。 気になる人が、こっそりチェックしてみましょう。
あなたは、映画や写真で他人が注射されている場面を見たとき、まるで自分が注射をされたときのように「イタタッ」となりませんか。 こうした心理現象は「共感」のひとつであり、痛みを感じている他者を助けるときの動機にもなると考えられます。 つまり、痛そうな映像を見て、思わず顔をしかめてしまう人ほど共感力が高く、「援助欲求」も強いということです。 悩みの相談は、解決策を提示してもらうというよりも、「かわいそう」と相手に共感してもらったり、「大変だったね」と同情してもらったりと、ただ話を聞いてほしいだけのときもあります。 そんなとき、頼りになるのは共感力が高く、援助欲求の強い人です。 もし、そういう人が必要な場合は、ちょっと痛そうな話をして、相手の様子をうかがってみましょう。 「さっき、タンスの角で足の小指をガツンとやっちゃった」 「ボタンつけをしていら、指に針が刺さっちゃった」 そんなエピソードを披露して、相手の表情を確かめるのです。 もし、相手が思わず顔をしかめたら、相談相手にもってこいの人だということです。 顔もしかめず、大してリアクションもしない場合はクールな性格なので、ただ話を聞いてほしい場合には不向きな人といえます。 共感力は、男性より女性のほうが断然高いので、安心して身をゆだねられる相談相手としては、「痛い話に顔をしかめてくれる人」で、しかも「女性」であるのがベストということになります。
家の中では強がって王様のように振舞っているのに、外ではからっきし意気地のない人のことを「内弁慶」といいますが、これとやや似ている現象が、プロ野球やサッカーなどの試合でも見られます。 ホームグラウンドの試合は、アウェイでの試合よりも、一般に勝率が高いのです。 スポーツの中では、とりわけホームアドバンテージが大きいのがサッカーだといわれています。 本拠地であれば、移動による選手の疲労も少ないでしょうし、気象条件にもある程度慣れています。 もちろん、芝の状態などグラウンド・コンディショナーをよく知っていることも有利に働くでしょう。 さらに国際試合では時差の影響を受けないなど、好条件がそろっています。 そして何より本拠地であれば、サポーターも大勢集まり、声援も一段と熱が入りますから、選手の士気はいやが上にも高まります。 ですから、ホームチームはふだんの実力を100%、いやそれ以上に発揮することができるわけです。 そうした心理を「ホームグラウンド効果」と呼んでいますが、これをうまく使えば、さまざまな場面で相手より有利に立つことができます。 たとえば、苦手な担当者と交渉する場合は、「当方で会議室を用意しましたので」と、相手を自分のホームグラウンドに引き込んでしまうのです。 また、接待の場合も自分の行きつけの店を使えば、店舗も常連客にはサポーターになってくれますから、「ホームグラウンド効果」が働いて、リラックスしながら自分のペースで交渉を進めることができます。
アメリカの大統領選挙の討論会では、民主党の候補者も共和党の候補者も、どちらも赤いネクタイをするのが習わしのようになっています。これ、アメリカでは「パワータイ」と呼ばれていて、ケネディ大統領が大統領選挙で使って以来、男性の立候補者のおきまりのスタイルになっているようです。 ネクタイの赤は、身につけている人の「情熱」「やる気」をアピールしてくれるので、候補者にはピッタリというワケです。 このように、ネクタイの色にはメッセージ性があるので、TPOによって使い分けると、さまざまな効果を発揮してくれます。 @ 赤色のネクタイ 意欲やリーダー性を感じさせる色で、自分の主張や意見を通したいときに効果的です。 ただ、「強い怒り」や「威嚇」というネガティブなメッセージも発する色なので、謝罪に出向くときに着用するのはNG。 A 青色のネクタイ 信頼や健康さを表す色です。知的で爽やかなイメージがあり、気持ちを落ち着かせ、論理的に話をしたいときや、慎重さ、誠実さを伝えたいときにおすすめです。 B 黄色のネクタイ 明るく元気なイメージを与える色です。個性、楽しさを表す色でもあり、楽しくコミュニケーションしたいとき、たくさんの人から注目を集めたいとき、たとえばパーティーのスピーチや講演会などで効果を発揮します。 C グレーのネクタイ 従順、受容する気持ちを表す色で、目上の相手と話をするときに効果的です。 さて、今日はどんなネクタイが効果的でしょうか。
世の中には平気で嘘をつく人がいます。嘘に嘘を重ねすぎて、それが事件になることもあります。なぜ平気で嘘をつけるのでしょうか。人間のどんな心理がそうさせるのでしょうか。 人は幼児期からもう嘘をつき始めます。手を洗っていないのに「洗った」というような他愛もない嘘がほとんどですが、そんな嘘を幼児がついてしまうのは欲求に素直で貪欲だからです。 「早く食べたい」が先にあるので、手を洗うなんて面倒なことは頭にないのです。 それが年を経るに従って、そして人間関係が複雑になっていけばいくほど、嘘も次第に巧妙かつ複雑になってきます。 多いのが「自己顕示欲」の高まりからつく嘘。話に尾ひれをつけた自慢話から、学歴や肩書き、また年齢の詐称まで、人は平気で嘘をつきます。 また、弱い自分の立場を守るための嘘は、他人を貶めるために陰口を叩いたり、匿名で下劣な噂を流したりと、どんどん陰湿になっていくこともあります。 ★つまり、平気で嘘をつく根底には、自分をよく見せたいという「顕示欲」と、自分を守りたいという「保身の気持ち」があるということです。 そんな嘘つき人間が身近な人である場合は、注意が必要です。正面から非難すると、逆に悪者にされたり、白い目で見られたりと良いことがないからです。 特に、次のような点には気をつけましょう。 @ 嘘を見抜いても、必要以上に問い詰めたり否定したりしない A 嘘つきの悪口や噂話には乗らず、広めないようにする B 人前で嘘を指摘して恥をかかせることはしない C それでも自分の過ちを認めもせず謝らない人、責任転嫁する人とは距離をおく どれも消極的な対処法ですが、それだけ嘘つき人間に対応するのは難しいということでもあります。
聞き上手な人は、相手を饒舌にしてしまう会話術を心得ています。 そのひとつが、「倒置法」を使って会話を盛り上げるというテクニックです。 これは、語順を逆にして、先に結論を言ってしまうという会話法です。 @とAを読み比べてください。 @ 「そんなことがあったら、驚きですよね」 A 「驚きですよね、そんなことがあったら」 語順を変えただけですが、Aのほうが断然印象に残りやすいでしょう。 倒置法を使っての会話は、強調の文法の代表格だけあって、耳に残りやすく、インパクトが大きいのです。 それだけに、こちらが感心していること、関心を持っていることがよく相手に伝わります。 うれしくなれば、もっと話したくなります。つまり、どんどん饒舌になっていくということです。 人は、自分をうれしくさせてくれる人には好感を持ちますし、もっと長く一緒にいたいと思うものです。倒置法を使えば、聞き上手になったうえに、好感度もうなば登りになるということです。 「わかります、その気持ち」 「すごい話ですよ、それ」 「聞かせてくださいよ、その話」 こんなふうに倒置法で相槌を打って、聞き上手になりましょう。
私たち日本人が集団行動をとりがちなことは、自他共に認めるところですが、そうした傾向を心理学では、「多数派同調バイアス」と呼ばれているそうです。 これは、簡単にいえば自分以外に大勢の人がいると、とりあえずまわりに合わせようとする心理のことです。 このことを熟知している有能なセールスマンは、こんなふうにお客を勧誘します。 「この商品は、お得意さまにはどちらのご家庭でもお使いいただいておりまして、ありがたいことに評判もよろしいですよ」 さらに、大半の日本人には「自分は中流だ」という意識があります。 ですから、どこの家にもあるのなら、我が家にだって・・・という意識が働いてしまいがちです。 ですから、先の言葉が販売促進の決め手になることが以外に多いようです。というのも、そもそも人間は自分と同じような立場の人と似た行動をとろうとする傾向があります。 心理学用語では、「準拠集団(自分が属する集団)」というのがありますが、たいていの人は、この準拠集団に属する人と同じように振舞いたがる傾向があるのです。 人は、仲間はずれや笑いものの対象にされるのを恐れるあまり、他の人となるべく同じ行動をとろうとする生き物だということです。 |
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