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会議中に親指をアゴの下に回し、同じほうの手の人差し指で鼻の下や鼻の頭をこするのは、「思索中」のサインです。「何か妙案がないかなあ」と一生懸命、アゴを親指で支えて顔の向きを安定させながら、人差し指で鼻をこすっています。 多分彼は、妙案が浮かばないので、困っていたのでしょう。この動作はなぜか日本のビジネスマンにはとても多い動作です。照れた時に首の後ろをこするのも日本人の男性に多い動作のようです。 外国では、あまり見られないケースのしぐさのようですが、日本人にとっては、一生懸命考えているにもかかわらず、名案がでないというサインといえます。 【あなたの対処法】 そんな時にあなたが、「課長、何か意見を言ってください」などと言うのは愚の骨頂です。「考えている最中だろう」と気を悪くされるからです。 ★こんな時は、課長にはしっかりと考えることに集中していただいて、あなた自身が頭を駆使することをおすすめします。 またこの動作は、頭の中央部分の動作なので、思った以上に目立ちます。会議の発言やスピーチの中では「ノイズ」と呼ばれる動作であり、時には相手や自分の発言効果の妨げになるので、あなたとしてはなるべくやらないように気をつけましょう。
これは「覚醒欲求」のサインです。「覚醒」は目覚めです。文字通り、自分に何か関与する、関係がある、関心がある、だからしっかりと目を覚ましていたいという気持ちの表現です。 セールストークをしている場合など、聞いている相手が途中までは眠そうな顔をしていたのに、料金の話になったら急に目を大きく見開けば、相手の気持ちがここで不覚醒状態から覚醒欲求へとスイッチが切り替わった証拠です。 【あなたの対処法】 その人の一番関心のあるところはどこかを、この閉じていて急に開く目が表しています。 ★もしも商談中のあなたの相手の目にこの変化が出たら、すかさずチャンスだととらえて、そこを丁寧に注意深く説明することが商談を成功させることになっていきます。 相手の目の見開きがあったのに、それを無視して次の話題に移行してしまうと、相手はまた目を閉じてしまって、結果として商談がうまくまとまらないハメになります。 仕事がとれる人は、相手の目つきの変化をしっかり見ている人なのです。
このしぐさは、何かの会議をしている時など、自分の視線を今話している説明者から外して、右手や左手に持っている鉛筆やボールペンをクルクル回転させたり、ボールペンのお尻をトントンとテーブルで叩いたりする動作です。 その時の視線は、必ず話し手から外れて、中空を漂っているような目つきをしています。 これは専門用語で「適応動作」と呼ばれる動作で、外界に対して「何かうまくいってない」と感じる場合に出る動作です。 この例の場合だと、自分が発言したいのですが、ほかの人が発言してしまい、しかも、それがこれから自分がしゃべろうとする内容だったりすると、自分の発言権を奪われて欲求不満になります。 それがこの鉛筆のもとあそびに出るわけです。自分の心の不満を何か他の動作で埋め合わせようとする無意識な動作です。 【あなたの対処法】 あなたの同僚を見渡して見てください。 話しながら視線をあなたから外して何か筆記具をもてあそんでいれば、「本当はそこで僕が話したいのに」という自分の自己表現欲求を押し殺しているサインです。彼の心には強い欲求不満があります。 ★日頃のその人の発言量などを思い出してしっかりと判断し、早めに手を打つことです。 相手からもそんな動作が出ていたら、「あなたの出番ですよ」というように自分の発言を止めて相手の方にうながしの視線を送ってあげましょう。相手の主人公欲求を満たしてあげると、きっと喜ばれるでしょう。
女性が指で髪をもてあそんだり絡ませたり、時には枝毛をぷつんとむしったりして視線が左右に泳ぎ出している時、それは不真面目というよりほとんどの場合は、「欲求不満」のサインです。 正しく上司から評価されていない、話を聞いてもらえていない、自分よりも実力のないほかの人が評価されている、などの不満がこの動作と視線の泳ぎに表れているのです。 もっと「私の話を聞いてよ」「私のほうも注目してよ」というサインの時もあります 【あなたの対処法】 ★もしも、あなたの同僚や奥さん、恋人などがこんな動作をしていたら、何が欲求不満なのかをそれとなくソフトに聞いてみることをおすすめします。 欲求不満は長く積もると怒りに変化し、キレたりウツになったりして手がつけられない方向へ進んでいく場合もありますから、早い内にしっかり話を聞いてあげるのが、一番賢い対応です。
片方の手の親指と人差し指で眉間をつまむと、ちょうどミミズが縦になったような縦の三本ジワが寄ったような形になります。一本だけ縦にギュッと深く寄る場合もあります。 これは正式には皺眉筋(すうびきん)と呼ばれる眉間の筋肉ですが、困った時に困惑の感情や疲労感、徒労感などの感情が起きると自然に中心に寄ってきて縦ジワになる部分です。 そこをまだ縦ジワが寄っていないのに指ではさんで、なぜか人工的にそんなシワを寄せているような動作をするのです。 その時、眉頭が上に持ち上げられ、目が寄ったような感じになります。 これは「疲労困憊」「もうダメだ」「どうしようもない」という時に私たちがやる動作と目の動きです。 【あなたの対処法】 もしも、友だちや上司にこんな表情としぐさが出たら、「ああ、困っているのだな」と思って上手に対応しましょう。 ★何かあなたのほうが彼に文句をつけたり、言いたいことがあっても、ここはグッと我慢するほうがおすすめです。 文句を言ったり新しい課題を与えたりすると相手をとことん追い込んでしまい、相手を立つ瀬がないという状況にさせる可能性が高くなってしまいます。
何か大変なことが起こると、両目が引き上げられ、引き寄せられ、上まぶたがギューンと上がって、白目が前に飛び出してくるような状態は、これは恐怖のサインです。 怖い、助けてほしい、ここから逃げ出したい、という感情の表れです。 上のまぶたに異常に力が入って、眉を動かすたびに一緒にまぶたが上下する時もあります。 この恐怖のサインは怒りや驚きの表情と一見とても似ているように見えます。 特徴的なのは、眉のあいだに縦ジワが寄って上眼瞼挙筋に力が入り、両目を大きく凝視して、ちょうど出目金のように目が飛びだしたような感じになることです。 これが恐怖の特徴です。 【あなたの対処法】 実際に職場でこんな顔の表情を見ることはほとんどないでしょう。 ですが、もしもあなたと話している相手の顔にこんな表情が出たら、よっぽどあなたはひどいことを言ってしまったのです。 ★相手を怯えさせてしまった可能性もあります。関係改善のために一番いいのは、その時にすかさず、「すみません、それほど強い意味じゃなかったんですよ」と自分の言葉の強さを急いで詫びておくことをおすすめします。
会社の社長が社員の前で挨拶するたびに、女性秘書が下からちょうどすくい上げるように社長の顔を見ることがありますが、これは「あなたについていきます」という服従欲求の表れです。 この視線は実は、「服従欲求」のサインで、「何でもあなたの言うとおりでございます」という視線です。うだつの上がらない会社員がごますりの時に使うのも、このすくい目です。 犬の場合は、お腹を見せてゴロンと転がりますが、人間の場合はすくい目が一番服従欲求が表れます。 【あなたの対処法】 あなたが社内で誰と誰がどんな関係なのかということを知らないで、それをはっきり人に聞くのもはばかられる時には、誰が誰に対してこの目線をしているか見るのがひとつの見極めになります。 観察するのは会議中でもいいし、雑談中でもけっこうです。そして、この二人に立ち入らないようにしましょう。 ★あなた自身はどうぞ何があってもこのすくい目をしないことです。傍から見ていて、何かとても卑屈な感じがします。
アゴを前に突き出し、口元だけ微笑んで、上まぶたを少し下に下ろし、上から見下ろすという表情は、まさに「上から目線」で、自分より下の者に対して自分が上位であるということを確認したい「支配欲求」のサインです。 これで見ている相手には十分支配欲求が伝わっていきます。 誰でも人から不必要にコントロールされるのは嫌いです。したがってこんな顔でアゴを突き出して微笑み、上方から人を見ると、たいがいの場合、見られた相手は「こんな人に支配されたくない」と思って彼を嫌いになるか、場合によってはうまく逃げ出します。 【あなたの対処法】 ★上司がこのような目であなたを見ていたら、あなたをかわいがるというよりは、うまく手なずけて言うことを聞かせようという意図が見え見えですから、仕事の教えを請うたり助言をもらうのはいいですが、それ以上は関わらないように気をつけましょう。 さらに何か相談する時も、できたらもっと部下思いで、権力意識の少ない助言者を探すことをおすすめします。 まっすぐにあなたの目を見て、その目に愛情や思いやりがこもっているような人が最適です。
一般的にちょっと目尻を下げた笑いは「快感のサイン」です。 快感に属するものは満足だったり、達成感であったり、美味しい、楽しいというような情緒的な満足だったりします。 表情変化が小さいと見落としてしまうこともありますが、この表情は、本人にとってもまわりの人にとっても、もっとも安心していられる顔つきです。きっと職場や家庭の雰囲気もいいときでしょう。 【あなたの対処法】 ★仕事相手のクライアントや仲間がこんな表情をしている時は、あなたはどんどん話を自分のペースで進めても大丈夫です。相手は十分乗っているのですから。 また、あなたもなるべくこんな小さな微笑を口だけでなく目にも浮かべられるように、鏡の前で練習されるといいでしょう。この表情は本当に心から相手をくつろがせるものです。 ただ、口だけ笑って目のまわりが笑わない「見せかけのスマイル」は、相手を警戒させてしまいますので要注意です。 あなたが目尻まで笑っていると見た人は、みな「いい人だな」「話しかけやすいな」と感じて近寄ってきます。 あなたがなるべくいつもこんな顔をしているためには、心の中で、うまくいった人間関係、成功した仕事などの快感体験をいつも思い出して大切にすることです。また、自分のまわりの小さなできごとに心から感謝することが大切です。そんな小さな喜びの習慣をつけましょう。
怒りでも赤くなる人と、青くなる人がいます。赤くなって唇が小さく震える場合もあります。 一般的には恐怖や怒りの顔の表情は、1秒どころかかなり長く同じ表情が続くのが特徴です。だから驚きのあとで表れた恐怖や怒りに気づくのは、割に簡単です。 驚きの表情は一瞬ですから、相手の意見にパッと驚いて目を見開き、続いて怒りや恐怖や喜びの表情に変化します。 たとえば、あなたが上司から突然、昇給を聞かされれば、「え、ボーナス上がったの?」と次の瞬間には喜びの表情に変化するのが普通です。 パッと目を見開いたり、口を大きくあけてしまう驚きの表情と恐怖や怒りの表情はとても似ています。ですが、恐怖や怒りは驚きの表情に加えて、眉がつり上がったり顔色が変わったりする特徴も併せ持っています。 【あなたの対処法】 ★あなたの上司が青くなって怒っているような場合、変になんとか言い訳しようなどと試みないことです。とにかく自分の失敗を詫びて、「次は重々気をつけます」と相手の怒りがおさまるのを待ちましょう。 できたら深々とおじぎをして、その場からなるべく早くいなくなることをおすすめします。青くなるほどの怒りは、とても強い感情なので、目の前にその相手がいるとよけい火に油を注ぐように怒りが大きくなる場合もあります。 こんな場合には、10秒黙っていることです。これができれば、相手の怒りも沈静化することもあります。 |
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