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★ここからは、具体的なプライベートシーンを挙げつつ、そんなプライベートシーンにおける男と女の本心、あるいは仕事を離れたアフターファイブに表れる他人の本心を見抜くためのポイントをご紹介しましょう。
【状況シーン】 男性四人、女性四人と合コンに参加したA君。ちょっと気になる子がいて、チラチラと見ていたが、なぜかよく目が合うような気がする。ここは頑張って、もう一押しするべきかどうか。 【どう対応すべきか】 ★これは、もう一押しすべきときでしょう。基本的に、目を合わせるアイコンタクトが多いのは、敵意を抱いていない証拠とされているからです。 だいたい、昔から「目は心の窓だ」といわれるほど、人の感情(本心)が表れやすい場所です。それを本能的に知っているからこそ、人は他人と会話をするとき、視線を合わせながら話を進めようとします。 あなたも、何か相手を説得しなければならないときなど、相手の目を見ながら話そうとするはずです。それも真剣であればあるほど、その回数は増えていくでしょう。 「私には、あなたに対する敵意なんてまったくありません。あなたに好意を抱いています。だから私の話を聞いてください」。そんな気持ちをアイコンタクトで伝えようとしているのです。 人間社会において、アイコンタクトはコミュニケーションをスムーズに築いていく上で、かなり重要なツールとして活用されているのです。 とはいえ、急いてはいけません。慎重にことを運ぶ必要があります。 たとえば、合コンなどのようなプライベートな場の、しかも会って間もない段階でのアイコンタクトまでもが、自分への好意の表れだと判断するのは、少々早計にすぎるというものでしょう。 ほとんどの場合、単に、はじめて会う相手がどんな人かを知ろうと、情報収集のために、観察しているにすぎないととらえるべきであり、かなり割り引いて考えても、敵意を持っていない、あるいは、多少興味を持っているというレベルだと考えるべきであります。 もし、はじめて会った人と何度か視線が合ったからといって、すぐに「俺に気があるんじゃないか」なんて思い込むような人がいたら、自意識過剰というものです。 調子に乗って、やたらと相手に視線を送ったり、見つめたりしていると、むしろ相手を緊張させ、「なんて失礼な人」と判断されてしまいかねないので、しばらくは自制して、様子を見るほうがいいでしょう。 ★そして、たとえば、何度か視線が合った後、相手が横に視線をずらしたときは、もう興味を失った可能性が高いと見るべきです。 それまでは、相手もあなたのことを判断するための情報収集をしていたのかもしれませんが、とりあえずその作業を終えてしまい、興味の対象が別の人に移ってしまったのです。 それにもかかわらず、あなたのほうからアイコンタクトを取り続けようとすると、その視線は不快なものへと変わっていってしまいます。だからそんなときは、意識してでも視線を向けることは控えたほうがいいでしょう。いずれ、何か会話を交わすチャンスも巡ってくるでしょう。そのときをじっと待つべきなのです。 ★逆に、あなたが投げかけたアイコンタクトに対して、相手が視線を下に向けた場合は、興味が好意となった可能性があります。 相手があなたのアイコンタクトを受け入れてもいいかな、という気持ちに傾いたことを意味しています。そこでもうひと押しすることで、直接、相手に話しかけるチャンスとなるのです。
【状況シーン】 A君は仕事の打ち上げの二次会で、先輩の女性職員とホテルのバーに飲みに行った。そのとき、先輩の女性が頭を後ろにのけぞらせ、肩や顔にかかった髪を手でかき上げた。A君はドキッとしつつ、ひょっとして自分に好意を持ってくれているのでは? と思ったのだが・・・。 【どう対応すべきか】 ★頭を後ろにのけぞらせ、髪をかき上げたり、払ったりするしぐさは、好意的な男性が近くにいるときに行う女性のしぐさだとされます。首ののどを露出するという行為は、首をかしげるしぐさや下から見上げるような視線を送るのと同様に、従順を表すしぐさだというわけです。 かつてそういう傾向があったことは確かでしょう。しかし、最近の女性を見ていると、それはもはや「都市伝説化」しているような気がしないでもありません。 むしろ、最近の女性たちは、そのしぐさを「自分は仕事ができる女なのよ。だから、私に対しては、それなりの扱いをしなさい」というファイティングポーズとして使っているようにも見えます。 ノンバーバル・コミュニケーションは、本能や深層心理に根ざしたものが多く、万国共通のものも多いですが、国や社会の変化に従って、意味することが変わっていくものでもあります。
【状況シーン】 A君は合コンで知り合った子を誘うことに成功した。ですが、帰宅後、相手が上手にあいづちを打ってくれるのにつられて、ついつい自分のことばかりしゃべっていたことに気がつき、嫌われたのではないかと反省しています。彼女の本心は、どうなんでしょう。 【どう対応すべきか】 ★あいづちを打つという行為は、親和性を高めるしぐさであり、「相手のことをより理解したい」という気持ちを示しています。また同時に、「私はあなたの気持ちをちゃんと理解しています」という気持ちの表れでもあります。 つまり、彼女はA君に好意を抱いており、その気持ちをA君に伝えたいと思っているのです。 よく「聞き上手」といわれる人がいますが、そんな人の多くはあいづちを打つのがうまい人です。そんな人が他人の話を聞いている様子を観察していますと、体を相手のほうに向け、きちんと視線を合わせた上で、相手の話に合わせてタイミングよく、かつ大きくうなづいていることがわかるでしょう。 また、話の流れに合わせて、「へえ」「そうなの」「それで?」と、効果的に合いの手を入れているはずです。それも相手に対し、「私はあなたに関心がありますよ。興味を持っているんですよ」という気持ちの表れです。 そういう意味では、A君の初デートは成功だったといえるでしょう。ただし、次のデートでは少し気をつけたほうがいいでしょう。 人は好意を持った相手のことを知りたいと思うと同時に、自分のこともよく知ってほしい、理解してほしいと思うものだからです。 相手が聞き上手なのをいいことに、自分のことばかり話していると、何度かデートを繰り返しているうちに飽きられてしまうことになります。 たとえば、女性がデートの最中にやたらと髪をなでるようなしぐさを見せたら、危険信号です。退屈している証拠であり、そんな気分を自己タッチでまぎらわそうとしているのです。
【状況シーン】 A君に先輩がこう言った。「女性が男性の前で足を組むのは、その男性との付き合いをさらに深めたいとき、チャンスだぜ」。本当にそうなんでしょうか? 【どう対応すべきか】 ★女性が男性の前で足を組むのは、好意を持っていたり、興味を持っていたりしているときです。そして、足を組み替えたり、ブラブラさせるのはもっと親しくなりたいと思っているからだ。 男性同士の会話でしばしば耳にする話ですが、果たしてどこまで本当なのでしょうか。 だいたい、足を組むという動作は、男性でも女性でも見られるものです。仕事が一段落してホッとしたとき、電車で座っているとき、あるいは自宅で音楽を聴くときなど、スッと足を組んでしまうのはよくあることです。リラックスしたとき、ゆったりとしていて居心地のいい姿勢として足を組んでいるものです。 ですが、その一方で、不安や悩みを抱えているときや相手の言うことに疑念を感じたときにも人は足を組みます。そんなときの足の組み方は、リラックスしているときと比べ、強くギュッと、固く足を閉じるように組んでいます。 周囲に対する拒絶や防御、相手に対する警戒心から生じるしぐさだからです。 そういう意味では、「女性が足を組んだときがチャンスだ」という先輩の話は鵜呑みにしないほうがいいでしょう。もしかしたら、拒否感から生じているしぐさである可能性だってあります。 ただし、何度かデートを繰り返し、お互いの気心も知れるようになっている間柄なら話は別です。 たとえば、彼女がすっかりリラックスした様子で、足をブラブラさせたり、会話の途中でフッと足を組み替えたりするような場合、実は現在の状況に少々飽きていて、もっと深い関係になりたいという気持ちが湧いてきている可能性が高いからです。 ★足を動かすというしぐさには、「もっと自分を見てもらいたい。もっと注意を向けてほしい」という願望が込められていることもあります。そんなときこそ、まさに先輩のいうチャンスなのです。 また、女性が男性を許容するサインとして、「唇をなめる」などが挙げられます。 イギリスの動物学者で、人間行動学の研究者でもあるデズモンド・モリスは、唇は異性を引き付ける性的な魅力を持った場合であると指摘している。 男性はふくよかでみずみずしい唇に惹かれるものであります。だから、女性は性的欲求が高まったとき、無意識のうちに唇をなめることで、男性の気を引こうとしているというわけです。 また、唇をなめるのは、自己タッチの一例であり、欲求不満を感じているときに見られるしぐさとされています。幼い頃の唇への愛撫の感触を思い出し、自ら唇をなめることで快感を引き出し、落ち着けようとしているのです。
【状況シーン】 A氏は、入社してきたばかりの新人の子が気になっています。「あの子って可愛いよな。僕の言うことを、小首をかしげなから一生懸命聞いている。ひょっとして自分に好意を抱いているのでは?」。果たして、その子の本心はどうなんでしょうかる 【どう対応すべきか】 小首をかしげるというしぐさは、疑問・不審のある様子を表しています。「おかしいぞ」、あるいは「あやしいぞ」という気持ちの発露として、首をかしげて見せるしぐさに結びついていることが多いとされています。 ですが、男性がそうであることが多いのに対し、女性の場合、何かに興味を示したときや、従順を示すしぐさとして首をかしげることが多いので気をつけたいです。 自分を守ってくれそうな対象に対して、「自分はあなたに対して従順ですよ。服従しますよ。だから、大切にしてね」とアピールするわけです。 そんなしぐさを示された男性は、往々にして相手のことを保護すべき対象、つまり可愛い存在としてとらえてしまいます。そして、ひょっとして「自分に好意を寄せているのでは」という錯覚に陥ってしまうのです。 しかし実は、女性がそんなしぐさを見せる相手の幅はかなり広い、ということを男性は知っておくべきです。 自分が愛する男性に対して、はっきりそれとわかるしぐさを見せるのは言うまでもないですが、それほど深い感情を持っていない相手に対しても、首をかしげて見せることが多いものです。 そして、そのときの相手に抱いている気持ちが必ずしも愛情とは限らない、ということを、男性は肝に銘じて置くことが大切でしょう。 また、同じようなものに、下からすくいあげるような視線で相手を見るというしぐさもあります。それもまた、従順を示し、庇護を求めるしぐさです。 ですが、忘れてはいけません。いずれにせよ、女性は、意識して、そんなしぐさをやっているわけではありません。ほとんどの場合が無意識で本能的なものです。 そのため、男性が誤解して必要以上に接近しようとすると、とたんに「何よあの人、急になれなれしくして気持ち悪い!」と、強烈なしっぺ返しをくらうことになります。くれぐれも注意か必要です。 |
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