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ちょっとした「いい間違い」や「勘違い」に本音が


日常生活の中では、いい間違いや勘違いはいくらでもありますね。
たとえば、「こんにちは」と言うべきところを「おはよう」と言ってみたり、「お帰りなさい」と言うところを「行ってらっしゃい」などです。

ここでは、いい間違いや勘違いが起こる本音や心理について考察してみましょう。



ちょっとした「言い間違い」には、別の気持ちが潜んでいる


私たちは日常生活でのなかで、言おうとしていることを間違って言ってしまったり、本を読んでいても、読み違ってしまったり、あるいは聞き間違いをすることが、ときおりないでしょうか。
精神分析学者の創始者であるフロイトは、これらを「錯誤行為」と呼んでいます。

言い間違いや勘違いといったちょっとしたミスは誰にでもあるものですが、そのミスは、フロイトによれば、それは不注意や偶然ではなく、
潜在意識としてその人の本音や願望が隠れていることがあると考えたようです。

たとえば、合コンで名前を呼び間違えられたなら、相手は「早く別の人と話がしたい」と焦れているのかもしれません。

仕事で、打ち合わせの日取りを間違えるのは、内心相手に会いたくないと思っているからです。必要な書類を忘れたりするのも、仕事を面倒に感じる気持ちが作用しています。

たかが、ちょっとしたミスでも、そこに知られたくない自分の本音が見えてしまうのですから、いい間違いや聞き間違いには十分注意しましょう。


ちょっとした声のトーンや抑揚で本音が伝わる


顔を見て話せば、本音は全体の雰囲気と声でそれとなく分かりますが、電話の声だけでも十分わかることがあり、とくに恐怖や怒りの感情は、顔が見えなくても声だけで伝わりやすいのです。

一方、喜びや驚き、不快感は声だけでは伝わりにくいので、顔を合わせて言葉ではっきり伝えるほうが賢明でしょう。

また、話し手に不安があるときは、話し方でだいたい見抜くことができます。
人は不安感が強くなると、意味の通じない会話やいい間違いが多くなったり、黙り込む回数が増え、沈黙の時間が長くなり、声がうわずってきます。

頭が混乱して、考える時間をとろうとするために「あのう、そのう」といった言葉も増えてきます。
相手がこのような様子を見せたら、雑談などしてから落ち着いて話ができるように配慮してあげましょう。

ですから、自分の不安を相手に見抜かれないためには、話し方に注意を払うことも必要です。





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