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小さい頃に誰しも経験があったと思いますが、好きな女の子がいても、そのことを素直に表現できず、わざといじわるな態度をとったことはありませんか。 本当の本性と本音は表に出せず、それを抑制しようとするあまり、逆に反対の行動をとってしまうのです。
これと同じ心理で、今度は逆に、わざと「やさしさ」を演出するような人は、その人の深層心理に、抑圧された「憎しみ」とか「残虐性」の本性、本音が潜んでいることがあるのです。 @ やさしさに過剰にこだわる人には疑ってかかる 最近は、「子どもにやさしくしないといけない」、「お年寄りにやさしくしないといけない」、「ペットにやさしくしないといけない」、「地球にやさしくしないといけない」と叫ばれることが多く、たしかに正論には違いありませんが、ただやさしさの必要性に過剰にこだわる人の心理には、少し疑ってかかったほうがよいでしょう。 ふつうの感覚なら、なぜ、そこまでやさしさを演出しなければならないのかと疑問に思うようなことまで、やさしさを要求します。 A 社会にやさしさを訴える人の中には、部下や妻に暴力を振るう人がいる 「やさしさ」を盛んに唱えるような人のなかには、社会や世間にやさしさの必要性を訴えるいっぽうで、部下を人とも思わないような人がいたり、あるいは妻に暴力をふるっていたりするケースがあると聞きます。 矛盾しているようですが、どうしてなのでしょうか。 身内にはやさしくする必要がないとでも思っているのでしょうか。 そうではないと思われます。
やたらと過剰にやさしさを重視し、その必要性を訴える人は、その人自身、親からやさしく育てられなかったからです。 やさしさに飢えているので、じつはやさしさも情も乏しいというケースなのです。 周囲に愛情を注がれて育った人は、やさしさの必要性なんか声だかに叫ぶ必要はなく、他人に対するやさしさを自然に持っているものです。 やさしさなんて当たり前すぎて、主張するような話ではないのです。 ですから、やさしさを連呼する人は、やさしい人に違いないと思ったら間違いです。 この点、勘違いしないよう注意したほうがよいでしょう。 やさしさを連呼する人は、やさしい人と錯覚し、甘えたり相談したりすると、大やけどすることになりかねない。 自分の立場や権利、主義を荒らされたら怒るエゴイストと、表裏一体をなしている可能性が高いからです。 |
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