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「無くて七クセ、あって四十八クセ」の深層心理


「無くて七クセ、あって四十八クセ」といわれるように、だれでもたくさんのクセを持っていますが、そういうクセには、どういう深層心理が潜んでいるのかを懸賞してみましょう。

幼児期の遠い記憶が再現されているクセがある


たとえば、不安なときとか、緊張したとき、あるいは恥ずかしいときとか、驚いたときなどには、無意識のうちに髪の毛を触ったり、両手を握り合わせたり、自分の頬に触れたりしますが、これらは自分が幼児のときに母親にやさしく抱かれて癒されていた体験を再現しているのです。

自分の表面の意識では忘れ去られていても、遠い記憶として脳にインプットされているのです。

このようなクセのある人は、
不安や心配事があるときに他人に助けを求める気持ちが強いといえそうです。



聞き苦しく感じられる言葉の多用は慎重になっている


しぐさだけでなく、言葉のクセからもいろいろなことが読み取れます。

政治家などがよく汚職問題などで、野党から厳しく追及されているようなときに、話をしながら「ええと」「あのー」「えー」などといった意味をなさない言葉をよく使っていますね。

これらは「
準言語(パラランゲージ)」といって、聞き手には聞き苦しく感じられることもありますが、準言語を多用する人は、慎重になっている人です。

話の順序をしっかり立ててから、相手に説明しようとする生真面目な性格で、話しながら頭の中で、話を組み立てようとしているのです。裏を返せば、自分が話そうとする内容を的確にまとめることができない人で、頭の回転が遅く、失敗や間違いを恐れる人、ともいえます。


準言語を使わない人は頭の回転が速い


逆に、準言語をほとんど使わない人というのは、
頭の回転の速い人か、あるいは、あまり深く考えず、思いついたことをペラペラしゃべっているだけの人かもしれません。

思いつきで話す人は、後で「あの話の内容は何だったのだろうか」と冷静に考えたときに、結局何が言いたかったのかがわからないはずです。ある意味では、鷹揚でゆったりしていて、細かいことなど気にしないタイプかもしれません。


聞かれて都合の悪いときにも、言葉のクセが出る


また人は自分にとって都合の悪いことや、返答に困るようなことを聞かれると、自分を守るために防衛的になりますが、このとき出るとっさのひと言からその人の性格が見抜けることもあります。

たとえば、恋人と別れたばかりの人が「恋人はいますか」と聞かれたくないことを聞かれたとき、
強い語調で不機嫌そうに「え!」などと返答する人は、自分の意見を正直に伝える強気な性格です。

一方、
「いやあ」と返答を避けたり、視線をはずしたり、笑ってごまかそうとするのは内向的で弱気なタイプといえるでしょう。





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