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うまいと評判のラーメン屋の前には、長蛇の列ができますね。 誰でも行列のできる店の味というのはどんなものか、ちょっと興味があるもので、つい並んでしまう癖というか性格が出てしまうものです。 しかし、近くにもっと空いているラーメン店もあるというのに、時間をかけて行列に並んでもこのラーメンを食べたいと思う心理とはどこからきているのでしょう。 ここでは、行列に並んでまで何かを見たり買う心理について検証してみましょう。
じつは、ラーメンの味がおいしいという理由だけでなく、人は行列そのものにも魅了されることがあるようです。 ほかにも、流行のメロンパンの焼きあがり時間が近づくとできる行列や、クレープ屋の前に並んでいる若い女性の行列などがそうです。 食べたくてしようがないわけでもないのに、行列を見ると不思議と食べたくなってくる心理です。 この並ぶという癖には、他人と同じように振る舞いたがる「同調行動」という心理が働いていると考えられます。
大勢の人が同じ行動をしていると、それに同調してついふらふらと同じことをしている自分に気づくのです。 たとえば、ある衣料品メーカーの担当者の話では、タレントにその服を着せてテレビで宣伝するとあっという間に売り切れになるといいます。 これは同調する心理を利用した例であり、「この人も着ているのだからいいものに違いない」という思い込みが人を突き動かしているのです。
さらに、行列ができているお店の前を通るとき、そこに参加しないと損をするのではないか、あるいは、皆がおいしいといっているのに食べないのは、乗り遅れているのではないかという心理が働いているともいえます。 テレビCMなどは、うまくこの心理を利用していると考えられます。 誰でも陥るこの心理のワナですが、皆と同じことをしているという安心感は、けっこう気持ちが落ち着くのです。 「いいえ、私は主体性を持って行動しているので、誰からも影響を受けたくありません」という強い意志をお持ちの方は別ですが・・・・・ |
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