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世の中の色を大きく分けると、だいたい「赤か青」「白か黒」でできています。 赤と青の例ど言うと、「JAL(赤)」と「ANA(青)」、「三菱東京UFJ銀行(赤)」と「みずほ銀行(青)」、「コカ・コーラ(赤)」と「ペプシ(青)」が挙げられます。 最初に赤が先陣を切り、それに対抗しようとすると、勝てるのは青しかない。これが緑では、勝てなかったのです。 本などでも、緑は、自然の色であり、書店に並んとき、赤や青に比べて目立ちにくく、キャッチされづらい、ターゲットが女性なのか男性なのかもわかりにくいです。 だいたい、なぜ赤と青が「売れる色」と言われるのかというと、赤と青が人間の心身に及ぼす作用に関係があります。 赤は行動を促す色であり、交感神経に大きく影響を及ぼします。一方、青は、物事を冷静に判断し客観視する色で、副交感神経を刺激し、リラックスさせる色といわれています。 私たちがバランスよく生きるためには、必要なふたつの効果効用を兼ね備えている色が、赤と青です。どちらかひとつでも欠けてはダメです。私たちが健康に暮らしていくために必要な色なのです。
赤と青が商品戦略として重要ではありますが、最近は緑が台頭してきています 印象的なのは、「スターバックス」の緑の看板です。 ひれまでファーストフードと言えば、赤、黄色など、キャッチーでインパクトのある色がお決まりで、価格の手ごろさも感じさせるものでした。 スターバックスのこげ茶に緑の組み合わせは、豆へのこだわり、店内のくつろぎ感まで感じさせ、これまでのファーストフードとは一線を画したイメージ戦略に成功しています。 同じく、緑の成功例といえば、「キシリトールガム」。フィンランドの森林を思わせるさわやかな緑のパッケージ。天然の甘味料で虫歯を防ぐ、という中身とイメージがぴったりマッチして、またたくまに広がりました。 売れる商品は必ず中身とパッケージにギャップがなく、多くの人の頭にわかりやすく入ってくるものです。癒しやくつろぎを求める時代だからこそ、これまで「わかりづらい」とされてきた緑が、私たちの目に新鮮に映るのかもしれません。 三井住友銀行の白も、スーパーの紀ノ国屋の色も緑ですね。 緑は野菜の色でもあり、安心感やバランスの取れた状態、活力のある成長の色でもあるため、悪くない選択だと思います。 赤は目立ちますが、赤字の赤でもあるため、緑はお金を扱う場としては良い印象をあたえるはずです。
北と南では、売れる服の色が違うと言われています。特にネクタイの色が顕著で、大きく分けると北海道や東北では寒色系、中国地方から四国、九州、沖縄では暖色系がよく売れているそうです。 日照時間や気候など、北の国と南の国の「光の違い」で、色の見え方や選び方が違うのは興味深いところです。これには少なからず理由があります。 日照時間の少ない北欧の人は、目の網膜の緑色資格が発達していると言われます。その影響か、寒色系嗜好で、薄紫、スカイブルー、エメラルドグリーンを好み、鮮やかな色よりパステルトーンを、また赤よりもピンクといったやわらかい色を好みます。 たしかに北欧雑貨や家具の色合いは、白木と、やさしいパステルトーンのイメージがあり、それが北欧の人の肌や金髪、薄い目の色に、よくなじんで見えます。 一方、太陽が照りつける南国には、極彩色のオームや花、フルーツなど、鮮やかな色が映えます。アロハシャツの色柄でも、グレーやベージュなどのおとなしい色はまず見かけません。赤、オレンジ、黄色など、鮮やかな暖色の服が、南国の太陽によく合います。 ハワイで普通に着られている色彩の色を東京で着ていたら浮いて見えるでしょう。 このように考えますと、人がとらえる光、目になじむ色、その土地の日照時間や日差しの強さに、大きく影響されていると言えます。
11月半ばになると、穏やかなオレンジ色から一転、街中に、刺激的な赤が乱入してきます。クリスマスのシンボルでもあるポイントセチアの花があちこちに飾られたり、クリスマスのオーナメントで、とても鮮やかになります。 ちょっとしたラッピングも、気がついたときには赤を使っていることが多くなります。 ですが、この赤は、師走の慌しい気持ちを掻き立てるだけではありません。 クリスマスを目前にした男女の気持ちを高める効果もあります。好きな人に告白しようか、お付き合いしている相手にプロポーズをしようか、という気分にさせる、いわゆる「恋」や「愛」を連想させる色なのです。 いつもはちょっと恥ずかしいという人も、赤の力で勇気が持てるのこともあります、最近では若い女性から男性に告白するケースもあります。伝えたい気持ちが高まっているのなら、赤のネクタイや赤の下着を身につけて、思い切って告白してみるのもいいでしょう。 また、自分から言うのではなく、相手に言わせたいという人にも、赤は効果的です。いつもは黒や紺などのベーシックな色が多い人は、12月は赤いセーターや赤いマフラーをして、彼の脳に故意の魔法をかけてみましょう。 こんなふうに私たちはイベントを楽しみながら、実は色の戦略にすっかりはまっている、というわけです。
かつてのランドセルは、「男の子は黒、女の子は赤」というのが定番でしたが、今では、メーカーによって何十色もあるとそうです。 羨ましい反面、こんなに色があると迷ってしまうのではないかと、思ったりします。色は5色でも迷うのに、36色もあったらどうでしょう。少なくとも3色くらいは、候補色があがってしまいそうです。 選ぶのは1色でも、いろんな色ガずらっと並んでいると、それだけでウキウキします。そのほかにも、色鉛筆などもカラフルで、キレイにグラデーションで並べられています。間違ってもバラバラにおかれたり、コントラストをつけて並べられたり、ということはありません。 色は、段階をつけて並べることで、私たちに夢と希望、そしてどこか安心感を与えてくれます。黒と黄色、赤と青、緑とオレンジなど、印象の違う色が2色並んでいると、目に入りやすくても、あえて手にしたり、落ち着いて選んだりするところまでは、なかなかたどり着きません。 緊張感が色から伝わってしまうからです。 一方、グラデーションで置かれていると、たとえ多色展開されていたとしてもまとまって見え、どこかホッとできます。 ホッとできたら、あとは自分の好きな色をゆっくり選ぶことができるでしょう。 このように、色の見せ方ひとつで、子供はもちろん、大人のハートまでしっかりわしづかみされ、心の動きが大きく変わってしまうものです。 |
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