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太陽の光線は、多くの色光からなり、それぞれの屈折率によって七つに分散し、色の帯が生じます。この色彩として感じられる光は、電磁波でもあります。 私たちがはふだんから見ている色は、それぞれが波長を持ち、目だけでなく、皮膚でも感じています。 「紫外線は人体に当たると50%を皮膚で反射し、残る50%が体に取り込まれ熱に変わり、ビタミンDを作る働きをする」というように皮膚でも感じているものです。 実際に、光や色彩によって。人の筋肉は緊張、弛緩を繰り返します。赤い部屋と青い部屋で過ごした人の実験では、色によって体温、血圧、脈拍が変わり、時間の感覚さえ変えてしまうことがわかっています。 そして、色は、人の情緒も揺り動かします。 色にはそれぞれ、私たちが感じるイメージがあり、心を元気にしてくれたり、やる気にさせてくれたり、ちょっと冷静にさせてくれたり、それらを上手に利用すれば、心は意外と簡単にコントロールすることが可能だということです。
目に入った色が視神経を通じて脳に届き、刺激を受けることで、人の気分に、一定の働きかけをします。 落ち込んでいるときに暗い色や黒っぽいものばかり見ていては、心は沈むばかりです。そんなときは、あえてピンクのネイルをしてみたり、オレンジのハンカチを持つことで、少し明るい気分になります。つまり、色を使って自分に暗示をかけるわけです。 ですから、心がざわざわしたときには、空を見ます。疲れたときには、街路樹の緑を見ます。室内にいる場合は、明るい服を着た人を見ます。それだけで気分が少しは持ち直します。 ★このように色の効果によって、私たちの心は変化し、気分を変えてくれるのです。 自然の色は、常に一定ではなく、空は日によって真っ青にも、グレーにも見えます。白い雲とのコントラストがくっきりし美しく見えるとき、太陽の光の加減で、キラキラと輝いて見えたりすると、何かいいことがありそう、などとわけもなく思ってしまうでしょう。街路樹の色も季節によって大きく変わっています。 そんなちょっとした巣路の変化に気づいたり、それに合わせて自分を微調整したり、それが自分でできるカラーセラピーです。いいときもあれば、悪いときもある。だからいいのだと、色が教えてくれます。そんな身近な色を使って、気軽に日々の気分をコントロールしてみましょう。
気持ちがどんよりして、何をやっても冴えない、面白くないときは、誰にでもあるものです。新しい発想や、やる気が出ないのは、目に入るものがマンネリ化し、ときめきを失っていることが大きな原因ではないでしょうか。 そんなとき、人によっては部屋の模様替えをしたり、デスクまわりを整理して、ものの配置を変えてみたり、何かしら気持ちを切り替える工夫をしています。 すると、気持ちがリフレッシュされ、前向きになり、また新しいことを始めてみたくなるものです。 色も同じで、色は、資格を通して脳の視床下部に届き、刺激となって細胞を活性化します。 いつもと違う発想が生まれたり、気持ちがぐっと切り替わるだけでなく、体調さえも変えてくれます。つまり、少しずつでも、「昨日と違う色を見る」ことは、いつも新しい自分でいるための秘訣なのです。 コーヒーばかり飲む人なら、ときどき色のついたハープティーやオレンジジュースを飲んでみる。部屋に鮮やかな色の花を飾る、バッグや靴も、黒や茶ばかりではなく、週に何度かは、赤やピンクなど、違う色のものを試すのもいいでしょう。
多くの女性は大人になると、一時「パープル依存症」に陥りやすくなります。 「紫」は、情熱の赤、冷静の青という、真逆の色を混ぜた中間色です。紫の服ばかり選んでしまうという心理状態は、「もう、どうしていいかわからない」という不安定な状態とみます。 周囲の女性の中でも、 「受験のとき、紫がすごく好きだった」 「仕事で独立したばかりのとき、紫ばかり着ていた」 という話が続々と出てきます。たいがいが、赤でもなく、青でもない。どちらかとね決められない、不安な心境だったことがわかります。 さらに、女性が紫を着ると、キレイに見えるところも、依存症になりやすい理由のひとつです。 日本では、古くから高貴な色とされてきただけあり、使い方によっては上品に見える色ですが、使い方を間違えると、下品にも見えてしまいます。 心理的にバランスのいいときは、女性を女性らしく、最高にキレイに見せてくれますが、不調のときは極端に悪く見せてしまいます。ですから、心理状態がよくないときに選ぶ紫は、あまりあなたをキレイに見せてくれないと言ってもいいでしょう。 紫は、そんなぎりぎりのところにいる魔性の色出すから、魅力を感じてしまうのも無理はありません。
サッカーなどで、赤いユニフォームと青いユニフォームのどちらが勝負に有利か、という話があります。 ふつうに考えて、強そうなのは「赤」ですが、れは闘争心を掻き立て、攻撃性の強い色だからです。ですが、赤いユニフォームを着ている選手より、それを見ている相手チームの選手のほうが、赤で闘争心を掻き立てられることがあるため、一概に赤がいいとは言い切れません。 その点、日本代表の「青」のユニフォームはどうでしょうか。鎮静効果のある青が相手チームに安心感を与え、疲れたきたときにクールダウンさせている可能性があります。 もし、日本代表のユニフォームが赤だったら、相手チームに、「よし、がんばるぞ」と思わせてとまうかもしれませんし、一方、自分たちが弱ってきたときに、威圧感やプレッシャーとして効果的に働くかもしれません。 スポーツのようにメンタルを伴うものと色との関係は、とても難しいものがあります。 もし、ユニフォームが赤と青のリバ-シブルなら言うことはないでしょう。 相手チームの状況によって、赤にしたり、青にしたり、まさしく色を使った心理戦になるでしょう。
政治家が、赤いネクタイで討論に臨むように、赤には、気持ちを前向きにする「絶対必勝」の効果があります。自分を駆り立てたい、どんどん前に出たいと思ったときに活用してみるといいでしょう。 しかし、赤はそれを支える心の強さも併せ持ったときでないと、逆効果になります。言い方を帰れば、弱い精神状態でいるとき、人の心は赤に負けてしまうことがあるのです。 たとえば、すでにすごく頑張っていて、かなり無理をしているとき、心を奮起させるつもりで赤を取り入れても、かえって疲れてしまうことがあります。また、身近な人やペットなど、とても大切にしている相手が亡くなったときなど、無理に元気を出そうと赤を取り入れようとしても、抵抗を感じたり、心がさらに折れやすくなってしまうことがあります。 それほど赤は、強い力をもつ色であることを覚えておいてください。取り入れるなら、原色の刺激が強い赤よりも、やや透明度の高い赤を選ぶことが必要です。 赤い切子のグラス、ガラスのペン立て、小さなルビーのついアクセサリーなどです。ガラス、クリスタル、プラスチックなど、透け感のある素材で作られた赤い小物を少量だけ取り入れることから始めましょう。
目が疲れたとき、木々の「緑」を見ると疲れが取れるといいますが、これは医学的にも根拠狩ります。 緑の色は目に入ったとき、こり固まった目の筋肉を緩ませ、リラックスさせるといわれています。 さらに、緑は目だけでなく、精神的な疲れを感じているときのヒーリングにも効果的です。 緑は青と黄色の中間色で、中立であるということは「何も考えなくていい」ということです。いろんなものを見たり、考えたりして疲れた・・・というとき、ふと緑を見ることで、気分が中和されるのです。 緑のヒーリング効果を代表するものとしては、森林浴があります。緑を視覚でとらえ、木々の香りをかぎ、マイナスイオンを全身で感じて・・・・いわゆる自然を五感で感じることが、心身を癒す森林浴の効果です。 とはいえ、忙しい日々のなか、森林浴の機会など限られていますので、身近な「緑」を使って癒し効果を試してみましょう。 色は視覚だけでなく、味やイメージで感じ取るものです。家の中や会社のデスクにグリーンをひとつ置いたり、ふだんコーヒーや紅茶を飲んでいる人は、緑茶を選んだり、スイーツは抹茶ケーキを。緑のパッケージのミントガムを噛むのも効果的です。 ただし、緑依存症になると、心の問題を抱えていることもありますので、要注意です。
一般的に、ストレス解消にきく色は「緑」といわれていますのが、「茶色」が持つ力も見逃せません。茶色は、どっしりした安定感を持つ大地の色です。テディベア、床やテーブルの木目、茶色の毛の小動物などなど、どこかホッとする、安心感のある色です。 茶色は頑張るときの色ではなく、心を安定させたいときの色です。 特に茶色の使い方として効果が高いのは、家のインテリアに取り入れることです。 仕事や疲れて家に帰ってきたとき、床が茶色の家は玄関を開けた瞬間、戦闘モードから一転、くつろいで、ホッとした気持ちに切り替えてくれます。 また、人が集まりやすい特徴もあり、くつろぎを感じるためか、友達が居座る傾向もあります。これは茶色が団欒、コミュニケーションの色であるオレンジに近いことも、理由のひとつかもしれません。 一方、床や壁、家具などを白と黒のモノトーンで揃えた家は、どうでしょう。 見た目にはモダンで、とてもおしゃれな印象ですが、毎日その空間で過ごしたときの心への影響には、注意が必要です。 茶色が表すのは「現状維持」であり、ほかの色に比べ、ちょっと面白みのない色ともいえますが、家の中には絶対、欲しい色でもあます。
気分転換にはいろいろな方法がありますが、そのひとつが「一回リセットする」ことです。リセットするなら、「白」が一番効果的です。 新しい、真っ白なノートを見ると気持ちがリセットされ、新たな気分で書き始めることができるのも、白が持つリセット力のためです。 パソコンを前に、根を詰めて仕事をしたときに、少し手を止めて横の白い壁を見てください。頭の中が一度リセットされることで、次の作業もはかどります。 ほかにも、「すっきり、気分をリフレッシュしたい」ときは、ジューシーな色もいです。 オレンジや明るい黄色など、いわゆる「ビタミンカラー」と呼ばれる色は、私たちを爽やかで元気な気分にさせてくれます。オレンジジュースなど、フルーツジュースで取り入れるのがいいでしょう。 お気づきかもしれませんが、色には医学的な効果が実証されているものもありますが、情報による「暗示」の効果も多大です。 いつもコーヒーを飲んでいる人が、たまにフレッシュなオレンジジュースやグレープジュースを飲むときは、ちょっとビタミンを補給したかったり、気分を変えたいときのはずです。フルーツには体にいい効果があることを情報として知っているからこそ、健康的なビタミンカラーで元気になりる、と自分に暗示をかけることができるのです。
情熱的で前向きで、アグレッシブな色と言えば「赤」で、リーダーシップを発揮する人のキャラクターも赤でたとえられるほど、強さ、前向きでは、他の追随を許さない強い色です。 気持ちを奮い立たせてくれるので、大事なプレゼンの日や人前で話すときなど、自分のモチベーションを高めたいときに、赤いものを身につけることで、赤の恩恵を受けることができます。 ただ、色には必ずプラス面とマイナス論があることを忘れてはダメです。 主張が強く、熱い印象を与える赤は、ときにその熱さが人をイラつかせ、暑苦しく感じさせてしまいます。 たとえば、プレゼンするときに、これ見よがしに赤い服で登場した場合、自分自身は気合が入るかもしれませんが、見る側はなんとなくイラつきを感じるかもしれません。 そんな危険をはらむ強い色ですから、使い方としては、人には見えない下着や手帳などの小物に取り入れるぐらいが、安全かもしれません。 赤は、自分がイライラした気持ちでいるときのNG色でもあります。 女性の場合、整理前のイライラにも赤は避けたほうがいいでしょう。 この時期は、気持ちを優しく、おおらかにしてくれるピンクがお勧めですピンクは子宮の色でもあり、女性には欠かせない色のひとつです。下着などに取り入れると穏やかな気持ちになれます。
風水では、「黄色」の財布でお金がたまるといわれますが、色の心理学では、出費を抑えるのは「茶色」の財布です。 茶色の長所は落ち着きと堅実ですが、言い換えれば、冒険心がなく、チャレンジしない。お金でいえば、出費を抑えるほうで、そんな茶色の財布なら、衝動買いや余計な出費を抑えられます。 反対に、出費を増やしてしまうのが赤い財布です。冒険心や行動力が湧き、目に付いた気になるものに、惜しげもなくお金を使ってしまいます。 最近はネットで買い物をすることが多い世の中なので、パソコンまわりの小物やスマホカバーの色のほうが、注意が必要かもしれません。 ですが、財布の色は、決してお金の出入りだけに影響するものではなく、いつもバッグの中に入っていて目にする色ですので、ランチのときにも持ち歩く色ですから、好きな色、今の自分の気分にあっている色を選ぶのも、楽しいと思います。 そのためには、財布もマメに替えるのがお勧めです。 マメに財布を替えると、そのつど、なかが整理できるのもいいところです。使っていないポイントカードやクレジットカード、入れっぱなしのレシートなど、不要なものは処分して、カードの並べ方も工夫するといいでしょう。色のグラデーションで並べると、財布を開いたときに、とても気持ちのいいものです。
黄色は光の色で、明度が高く、注意を引く色ですから、論理的な発想をもたらす色でもあります。黄色を好む人はビジネスセンスがあり、経営面でも成功している人が多い傾向があるようです。 企画やアイディア出しに行き詰ったり、難問にぶつかったときは、ぜひ黄色の力を借りましょう。ピカーン!とひらめきが訪れるはずです。 身近なところでは、黄色のクリアファイルや蛍光ペン、付箋などです。クリーム色に近い優しい黄色より、レモン色や「ポケットモンスター」のピカチュウのような、鮮やかな黄色が効果的です。 人の目を引く、注目を集める色でもありますから、黄色を好んで着る人は、つょっと目立ちたがり屋か、もしくは、目立たなくてはならない、前に出て行かなければならない、という思いが強い人です。 また、男の子でも女の子でも、真っ先に選ぶのが黄色です。それくらい、一瞬で人の目を引く色ですから、道路標識や信号、幼稚園の防止などに使われるのも納得できます。 赤は刺激をくれたり、背中を押してくれる色ですが、黄色は、客観的なアイディアを呼び起こしてくれる色なのです。
色のあるものは、「合わせ方が難しい」「自分には似合わない」「どう選んでいいかわからない」という理由で、黒を「無難な色」と思って、黒を着ている人がいますが、それは間違いです。 黒は重量感と同時に、高級感も感じさせる色です。黒塗りのハイヤーに、高級でフォーマルなイメージを受けるのは、車の形よりも、「黒」という色のなせるわざです。それくらい、黒は特別な色であります。 また、「痩せて見えるから」「あわせやすいから」「とりあえず黒」という感覚で選ぶ人も多いようですが、黒は汎用性がある色ではなく、誰もが似合う色でもありません。 黒ばかり着ていると、その人自身の気持ちが、ほかを受け入れにくい、頑なな状態になります。自分を殻に閉じ込め、解放することを拒絶するようになるのです。 女性の場合、黒をやめたことで、男性からの反応も変わり、自分の性格も優しくなるでしょう。つまり、黒ではなく、明るい服を着ることで、人から話しかけられるようになり、本人も自然と元気になり、性格も別人になってしまうのです。 しかも、表情が明るくなることで、表情筋が使われ顔色も良くなることがあります。 黒ばかり着ている人は、最初はバッグ、持ち物などの小さなもの、やがて洋服も、色のあるものを受け入れ、苦手な色でも取り入れていくと、自然体でいながら、新しい自分を発見できるはずです。そして、驚くほど、周囲からの評価があがります。
黒い服を着たり黒いタイツをはくと、細く見えると思っている人は多いですが、たしかに黒は引き締め色であり、白や薄い色、淡い色は膨張色です。 わかりやすい例では、白と黒の碁石、同じ大きさだと、碁盤に並んだときに白のほうが大きく見えてしまうため、黒の碁石のほうが少しだけ大きく作られています。 見逃しがちなのが、このように黒は小さく見える効果がある一方、量が増えると非常に重く見える、という事実です。 ポッチャリした人が黒いスカート、黒いタイツ、黒いブーツを履くと、下半身がどーんと、重たく見えてしまうはずです。 また、真っ黒なコートを着ている人を見ると、城やアイボリーなどの明るい色のコートを着ている人に比べ、重そうなものを着ているように見えます。 さらに、デートに黒い服ばかりを着ていくと、男性からなんとなく「重い女」と思われるので要注意です。 どうしても着たいときは、最高に似合う一枚を探して着るか、もしくはレースやシースルーなど、透け感のある軽やかな素材を選択し、黒の重さを経験することです。 |
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