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メールの文体の癖には親密度が表れる


だれでも携帯を手軽に持つようになった関係から、日本人全員が小説家になったといわれることがあります。

最近の若い人は、手紙もハガキも出さなくなって、モノを書かなくなったといわれますが、そんなことはなく、携帯のメールは立派な手紙とかハガキに匹敵するもので、若い人がこれほどモノを書く時代は、これまでなかったのではないでしょうか。

ここでは、メールの文体の癖にどのような親しさや親密度が表れているのかを検証してみましょう。

メールの文体は手紙や葉書と同じクセが出る


メールは、電話とも手紙とも異なるコミュニケーション手段ですが、文章を書くということでは、手紙もハガキも同じです。手書きで出すか、ワープロで打って出すかの違いと、相手に早く着くか遅く着くかの違いだけです。

それだけに、メールの文章も、手紙を出すのと同じくらい気を使うもので、砕けすぎず、堅すぎず、それと見栄えにこだわったりするものです。

その結果、若いカップルのメールの文体や内容の癖を見れば、書き手が受け手に対して抱いている親密度の度合いなどが、それとなくわかるものです。


口語に近い文章ほど親密度が高くなる


口語に近い文章ほど親密度が高くなり、堅い文章になるほど相手との距離を開けたいという心理が働いています。

たとえば、文末に「〜ですね」など口語に近い文が多いほど、親密度が高くなりますが、それでも「です」を使っているので、ある程度の節度、距離感を保っています。

「昨年の花見は〜に行ったよね?」など問いかけ調には、相手との密なやりとりを望む気持ちが込められていると判断でき、相手への好意や親近感を強く持っています。

女性のメールには、手紙などでは表現できない顔文字や絵文字を使って、文章では表現できないような自分の微妙な感情を伝えて、親密度を深めようと心理も働きます。

ただ、これもあまり多用してしまうと、微妙な気持ちを伝えるというより、コミュニケーションがうまく取れず不安を抱いているのが原因の場合があります。

また、顔文字入りのメールは、「私、あなたとはごく親しい仲よ」の気持ちをアピールしているともいえますが、これも使いすぎると、幼稚な印象を与えます。





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