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声には表情があるもので、たとえ顔が見えない電話越しでも、声のトーンやリズム、早口か、緊張した声かどうかなどで、何となく相手の感情が伝わるものです。 つまり、好印象を与えるような優しい声の出し方や可愛い声の出し方で、相手が受ける印象が大きく変わるということです。とくに電話応対やコールセンターの仕事をする人なら意識して好印象を与えるような声を出すことが大切です。 家族との電話なら、「今日はちょっと機嫌が悪そうだな」などと思われてもいいでしょうが、取引先や交渉相手では、それで信用を失ってすべての取引が終わってしまうことがあります。 ここでは、そうならないための声の出し方についてご紹介しましょう。
口角を上げる、つまり口の両端を持ち上げますと、顔は自然に笑顔になりますから、しゃべった声も笑顔で話しているようによく響くようになります。反対に口角を下げますと、不満や不服そうな顔になり、声まで暗さのある響きに変わります。 もし、普段から自分の口角が下がっているなと感じている人は、意識的に口の両端を引き上げるように訓練しましょう。鏡を見ながら確認するのが効果的です。
電話越しでは、いつもの声でしゃべりますと、どうしても声のトーンが少し低くなって年齢相応の声になってしまいます。 いつもより声のトーンを意識的にあげてしゃべるようにしますと、若くて可愛らしく、そのうえ明るい声に聞こえますので、少しでもトーンをあげて声を出すようにしましょう。 ですが、あまりトーンをあげますと、変に聞こえてしまいますので、普段よりワントーン高めの声を心がけてください。 最初は普段の自分の声と違うことで気恥ずかしさを感じるかもしれませんが、仕事用の声だと割り切れば恥ずかしいことはありません。
電話先の相手に、口の中だけでモゴモゴとしゃべるような話し方をすると、相手は聞きづらくて何を言っているのか意味が通じないことがあります。 相手とのコミュニケーションを円滑にとるためには、まずは、口を大きく開けて、母音をしっかり発音することです。 相手からは、口をどんなに開けても見られているわけではないので恥ずかしがる必要はありません。相手に好印象をもってもらい、自分の話す内容が明確に伝わることが何よりも大切です。
話し方に抑揚がなかったら、冷たい印象を受けるだけでなく、たとえ対面で話したとしても、自分の話したい内容やポイントは相手に伝わらないでしょう。 意識的に抑揚をつけることで、相手はしっかり話を聞いてくれているのだという印象を与えることができます。そのためには、低い声でぼそぼそとしゃべるような言い方はやめることです。 とくに、ビジネスの電話応対で抑揚のない話し方をされると、取引を本当に進めていいのかどうかも、疑わしい気持ちにさせることがあります。気をつけましょう。
相手にしっかりと自分の考えを伝えるためには、落ち着いてゆったりと話すことを心がけることです。早口でまくしたてられと、相手は威圧感を感じるだけでなく、聞き取れにくくなります。そのうえ、「何か騙されているのではないか?」と疑ってしまう可能性もあるでしょう。 電話での商談や交渉は、直接、会って話しているときよりも、誤解のないようにしっかりと内容を伝えることが大切です。 ゆっくりと、言葉と言葉の間に少し間をとりながら、ゆったりしたテンポで話しましょう。
電話での声は、大きすぎても小さすぎても、相手に不快感を与えますので、電話口に口を近づけたり遠ざけたりしながら話すのは注意しましょう。声が大きなりすぎると相手に威圧感を与えますし、声が小さすぎると聞き取りづらくなって正確な内容が伝わりません。 自分の声が相手にどれぐらいの大きさで聞こえているかは、電話の機種や電波状況によって変わることがありますので、その調整は難しいでしょうが、相手との話の伝わり方で、聞き取れているか、聞き取れていないかは、何となく分かるものです。 そのあたりを考慮しながら、できるだけ、相手が聞きやすい声の大きさに調整しましょう。
電話で応対していると、よく語尾を伸ばす人がいますが、ビジネスや問い合わせの電話では軽い印象を与えたり幼稚な印象を与えますので、語尾を伸ばさないことです。 たとえば、「そうですかー」とか、「分からないんだけどー」とか「そんなことありませんよねー」では、それだけでだらしなく、頭が悪そうに聞こえてしまいます。 語尾が短いと、言葉に歯切れが出て賢そうに感じるものです。 語尾が伸びていないか、もう一度チェックしてみましょう。
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