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最近では、喫茶店に入っても、あるいは病院に行っても、心地良い音楽が耳に入ったことがあるでしょう。さらに香りのいいお酒を造るために、醸造会社では酵母菌にオーケストラを聴かせているのが話題になったことがありますね。 音楽は私たちの脳や体に影響を及ぼすことが分かってきたため、今では、癒しの音楽とか、心が鎮まるような音楽が、病院や歯医者、目医者さんなどで治療している間に、バックミュージックとして流れてきているのをご存知でしょう。 どういう理由かはわかりませんが、心が穏やかになって、気持ちが落ち着くのは経験上、間違いありません。
最近では、この音楽の力を効果的に利用する方法が試みられており、それを音楽療法といって、心身症や神経症などの治療に用いられているようです。 @ うつ病には心理状態に合わせた音楽がいい たとえば、うつ状態の人の精神状態を落ち込んでいますので、その精神状態に合わせた寂しく悲しい短調の曲を、躁状態の人には気持ちが盛り上がっていますので、それに合わせてテンポの速い曲を聴かせるということです。 要するに、その人の心理状態と同じ曲想の音楽を聴かせることで、患者をいらだたせずに治療に入るための基本だそうです。 A 人間は現在の気持ちにマッチした音楽を聴きたくなる ですから、人も本能的に自分の現在の気持ちにマッチした音楽を聴きたくなりますので、人間は深層心理として、静かな音楽を聴いているときは、心を何か鎮めようとしているときであり、何か悲しいこととか悩んでいることがあるときかもしれません。 また、明るくてテンポの良い音楽を聴いているときは、夢と希望に一歩ずつ近づいており、精神気力もみなぎっているようなときです。そんなときに、暗い悲しい音楽などを聞いたら、逆に気が滅入ってしまい、幸せな気分も逃げ去ってしまうでしょう。
これらの深層心理は、音楽だけでなく、絵画の好みなどからでもある程度推測できるものです。 @ 具象的な絵画を好む人の心理 たとえば、写真で撮ったような具象的な絵を好む癖のある人は、現実感覚に優れており、地に足の着いた考え方ができ、生き方も堅実的です。反面、ユーモア精神などは不足していて、場の空気を読むことなどは苦手です。要は、遊び感覚が不足していて、なんでも四角四面の考え方をしてしまうのです。 具象画でも風景画を好む癖のある人は、現実の喧騒とした煩わしい世界から逃れて、自分の理想の世界へ逃避したいと考えており、人物画を好む人は、人生論に一家言を持っており、人の生きざまに関心が強いです。 A 抽象画を好む人の心理 一方、ピカソなどが描いた抽象画を好む癖のある人は、イマジネーションが豊かで、インスピレーションにも優れたものを持っています。考え方も発想が柔軟で自由に考えることができ、固定観念などにとらわれることはありません。 |
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