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最近、新聞などにギャンブル依存症という記事が掲載されているのを見たことがありますが、競輪や競馬、あるいはパチンコにのめり込んで借金を背負いこみ、ついには会社の金に手を付けたり、一家離散してしまったという人は、珍しいことではないようです。 人の性格や深層心理には、今までの連続につながる平凡な生活を嫌い、ときには今までとは違う非日常的な刺激を求めたいと思っているのです。
それの一番手っ取り早いのがギャンブルではないでしょうか。 パチンコなどをやってみるとわかりますが、その魅力というか魔力は、勝ち負けの行方がさっぱりわからないところであり、イチかバチかの勝負で、大当たりが来れば大金を手にすることができ、一方、大当たりがなかったら、財布の中身が空っぽになり小銭だけが残るような状態になることです。 これらの勝ち負けは、運次第なところがあり、そのスリリングな感覚が忘れなくなり、そしてまた繰り返してしまい、最後にはまってしまうのです。
それにもうひとつ、仕事のストレスは家庭での悩みなどがあると、現実世界を忘れようとして、現実にはない新奇な刺激を求めてギャンブルにのめり込む人もいますが、この場合には、勝ち負けとは関係しない場合もあります。
いずれにしても、ギャンブルにはまってしまう人は、ストレスをためやすいだけでなく、気が小さく臆病な性格で自信がなく、また他人とのコミュニケーションがうまく取れず、有言不実行な人です。 もともと、人生に対する真剣みが欠如しており、他人に依存する気持ちが強いので、いくら助けてもその人自身のためにはならず、相手の助けに応じないのが賢明です。 なかには、ギャンブルをストレス解消で「ちょっとした楽しみで息抜きだ」と割り切って遊ぶ人がいますが、こういう人は、ギャンブルの本質をよく知っているので、「酒を飲んでも酒に飲まれない人」と同じように、理性的で合理的な考え方をしています。
ただ、真面目で堅実な人は、決してギャンブルにはまらないかというと、そうは断言できないところがあります。 長い人生生活の中には、いつ何が起こってもおかしくないような状況に追い込まれることは幾度もあるもので、それは離婚であったり、家庭内暴力であることもあるでしょうが、そんな時には、不安や怒り、失望などで、ふだんとは異なる心理状態におかれ、そこから逃れるために、ギャンブルにのめり込む人もいます。 このような状態で、真面目な人がのめり込むと、ギャンブル依存症になることも想定されます。 |
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