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怒ったポーズというと、両腕を胸の前で組む姿勢が思い浮かびます。これは、腕には力や強さを象徴する意味があり、それを強調して見せたいという意識が働くためです。 この腕組みのポーズを、とくに怒っているわけでもないのにする人がいます。 会議などで普通に話しているにもかかわらず、腕を組んでいるといったケースです。 実は、そこにもその人の性格や心理状態が表れています。
そういう場合、胸の前で組むというのは、自分のまわりに垣根をつくっていることを意味します。つまり、腕から内側は自分の縄張りであり、相手をそのなかには入れさせないという気持ちが込められていると考えられています。 もちろん、そういう人は、他人の話を聞き入れようとはしません。黙ってきいているから、納得しているのかと思ったら、頭のなかには否定的な意見が渦巻いていることが多いのです。 商談中にこのポーズをされた場合は、自分を守り、相手を締め出そうとしている自己防衛のポーズととることができます。つまり、体であなたの話に「ノー」と言っているということです。これ以上交渉、商談を続けても期待薄と考えたほうがいいでしょう。
もっとも、腕組みのポーズが、つねに拒否の姿勢を示すとは限りません。たとえば、腕組みをしていますが、こちらの話を笑顔でうなずきながら聞いているような場合です。 このときの腕組みは、話し手に対して、自分の力を誇示しながら、いくぶん上の立場から賛意を示していると見ていいでしょう。 「よしよし、なかなかいいことを言うじゃないか」という感じです。
一人の人が腕組みをしているときには、他の人とのコミュニケーションを拒絶し、一人でいたい気持ちを表しています。 また、「腕組みをして考える」という表現があるくらいで、人は深い思索にふけりたいときにも、腕を組みます。これも、人とのコミュニケーションを拒否し、静かに一人で思考に没頭したいという気持ちの表れです。
相手と正面から向き合わず、斜めに構えて行う腕組みは、相手にたいする皮肉な気持ちを表しています。 こちらの話に対し、批判的な見方をしているときに使われるポーズです。
女性が腕組みをする場合は、男性とは違った意味を持ってきます。 まず、女性が胸の上で固く腕組みしている場合は、男性への警戒心を意味していることが多いです。 「私に近づかないで」というサインであり、目の前でこのポーズをされたら、馴れ馴れしい態度はしないほうがいい。肘鉄を食うのがオチである。 逆に、胸の下から、胸の支えるようにゆったりと腕を組んでいる場合は、バストを強調したいという意識が働いています。これは、男性に対する性的アピールであり、男性からの誘いを待っている可能性が高いといえます。
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