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手の動きで相手のウソが見抜ける


人間の体のなかで、もっとも自由に動くのは手です。何かを伝えようとするとき、自然と手の動きが大きくなるのは、誰でも経験しているでしょう。ほかにも、両手を広げたり、こぶしを握り締めたりと、そのときの感情によって、手はさまざまな表情を見せます。

それだけに、手の動きは、その人がいま何を考えているのかを見抜く絶好の観察ポイントになります。
ウソをついているとき、手の動きがふだんより少なくなることが、アメリカの実験で確かめられています。

ウソをつくと手の動きが不自然


ウソをつくとき、人は不自然な手振りによって、ウソがばれることを恐れます。そのため、手をポケットに入れたり、一方の手でもう一方の手を握ったりすることが増えるのです。

手で顔を触る動作も、大きな観察ポイントです。

@ メガネをいじる

A ポケットに手を入れる

手の動きでウソがバレるのではないかと恐れ、隠してしまいます。

B 肝心の話題に入ったと同時にたばこを頻繁に吸うようになる
愛煙家は緊張するとたばこを吸う本数が増えることがわかっています。

C 指を弄ぶ

D 手を背後に隠す

これもAと同様に、手でウソがばれると思って行う行為です。
さらに、手だけではなく、表情にもウソはあらわれます。



ウソをつくとき口を押さえる


何か失敗したとき、「しまった」というように口を触るのはよくある行為ですが、ウソをついているときにも、似たような行動を取る人がいます。
ただし、露骨に口を押えるとウソがばれるので、口以外の場所をさわるケースもあります。


鼻を触るのもウソを隠す働き


口以外では、鼻をさわる人が多いですが、これは鼻を触ることで、同時に口を隠そうという心理が働くためとも言われています。
また、デズモンド・モリスによると、人はウソをつくとき、どうしても緊張しますが、その緊張から鼻がかゆくなり、鼻を触る人が増えるといいます。


ウソは表情にもあらわれる


@ 表情がなくなる
偽りの表情を浮かべるのは難しいため、無表情を装ってウソがバレないようにします。

A 不自然な表情をする
よほどシビアな話をしないかぎり、商談で顔が引きつったり、眉間に皺を寄せたりはしないものです。

B まばたきが多くなる
まばたきは不安や緊張を感じたときに多くなります。
ウソをつこうとすると、相手にバレないだろうかと緊張し不安を感じますから、当然まばたきが多くなります。
大ウソつきの営業マンにだって多少の罪悪感はあります。その罪悪感がシグナルを発してしまうのです。


ウソ以外にも手の動きで心理がつかめる


★ ウソ以外にも、人は手振りによって、いろいろな心理状態を表に出しています。モリスによると、手のひらを上に向け、指をわずかに曲げるような動きは、人の気持ちをつかみたいが、思うようにいかない気持ちを表しているといいます。


★ こぶしを強く握る男性は、優柔不断であることが多い。
優柔不断であることを隠し、決断力がある人間であるように見せるため、わざとこぶしを作るのです。また、何かを説明するとき、指を立てて話す人は、自分の知性に自信を持っている人が多いといわれています。





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