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うなずきに込められた無意識のサインを見逃すな


聞き上手は人に好かれます。なぜなら、人は話好きだからです。

自分の話を聞いてほしいと聞き手を求めている人のほうが多く、真剣に耳を傾けて気持ちよく話させてくれる「聞き上手」の絶対数が不足しているのが現状だからかもしれません。

聞き上手の条件は、話に集中してくれること、効果的にあいづちをを打ってくれること、話し手の気持ちに共感してくれることなどです。なかでも、話し手の問いかけに対してそのたびにうなずいてくれる人のポイントが高いです。



話し手が心地良いのは、話に合わせた頷き


話し手が息をつくタイミングにあわせて頭をコクンと下げるうなずきは、話し手にとっては非常に心地がいいのです。話をさえぎることなく、急かされることもなく、自分のリズムで話を進めていけるからです。

聞き手の側は、「あなたの話をしっかり聞いているよ」というサインを送っているわけです。これは、恋愛関係にある二人の間でよく見られるうなずき方です。話そのものよりも、相手の存在を尊重していることがうかがえて、とても微笑ましい光景です。


お辞儀をするかのようにゆっくりうなずくのは不満がある


このうなずきは、話の内容をじっくりかみしめているかのように見えますが、実は、不満を抱えて、不本意ながらうなずいていることが多いのです。

こういう場合、喜んで話を聞いているわけではなく、言葉にすれば、「ハイハイ、わかりましたよ」というところでしょうか。

どちらかが一方的に話し手に徹してしまうと、聞き手に回った側は、その立場にずっと甘んじていなければなりません。友人同士、あるいは恋人同士は、本来なら対等な立場であるにもかかわらず、一方的に聞き手を押し付けられたら、屈辱感を抱かずにはいられません。

もともとお辞儀というのは、服従する側が身をかがめる動作のことをいい、いわば相手に忠誠を誓う挨拶なのです。

それを、あえてゆっくりと時間をかけて行うということは、話し手に対する抗議のパフォーマンスであるといえます。この真意を汲み取らないまま放っておくと、ほどなく本物の反旗を翻されることになるでしょう。

うなずくという動作には「イエス」の意味がありますが、日本語で「ハイ」というときに微妙なニュアンスがあるように、うなずき方もそれぞれニュアンスがあるのです。

元気のいい「ハイッ」という返事なのか、怠惰な「はぁーい」なのか、突き放すような「ハイハイ」なのか・・・。

これは、相手のうなずき方にどんなニュアンスの「ハイ」が込められているかを実際に当てはめてみればわかるでしょう。





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