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柔らかくすべすべした赤ん坊の頬は、思わず手で触れてみたくなったり、やさしく頬ずりしたくなるものです。 このいとおしい親の保護本能を刺激して、愛されるために、そして命がけで守ってもらうために大いに役立っているといえます。 これは、大人の恋愛関係において名残をとどめており、愛する人への思いが高まったときには、手を伸ばして頬をやさしく包んだり唇を寄せたりしてみたくなるのです。 頬に触れる、触れられるという行為は、恋愛においても非常に重要な意味を持ちます。心身ともに非常に親密な関係であればこそ許される行為だからです。
また、感情の高ぶりがそのまま表れてくるのが頬です。頬ほど感情の変化を確実に目で確認できる部位はほかにありません。 たとえば、意中の人にじっと見つめられて動悸が激しくなったとき、頬が熱くなるのを意識したことは誰にもあるはずです。 それは、うれしさからだったかもしれないし、驚きからだったかもしれないし、恥ずかしさからだったのかもしれません。 いずれにしても、ポッと赤面することで、自分の感情の変化を相手に悟られてしまって恥ずかしかったという人は少なくないはずです。
しかし、これが無意識をも含めた自己提示であると考えると、赤くなった結果、相手に好意を持っていることをきちんと伝えていることになります。受け取るほうは、「言葉ではいえなくても、自分のことを好きなんだな」ということを知ることができるのです。 好意を伝えたいという本心からいえば、赤面によってうまく相手に自分の心を伝えられているということになります。
自分が話しかけたとき、あるいは目が合ったときに相手の頬の色がみるみる赤く染まっていくのをみたことはないでしょうか。もちろん、これは、相手の感情が大きく変化したことを示しています。そのときの相手の変化は、多くの場合、好意、あるいはもっと深い愛情ゆえの現象と考えられます。 一方的に熱い視線を送っている相手と、一瞬でも触れ合うことができたという喜び、突然、幸運が訪れたことに対する驚き、どんなふうに反応すればいいのだろうかという戸惑い。そして、そんな感情に支配されてしまった自分への恥ずかしさ・・そんな心理を、赤く染まった頬から読み取ることができるのです。
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