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誰でも小さな頃は、お医者さんになりたい、消防士になりたい、パイロットになりたい、ケーキ屋さんになりたいなどと、せいいっぱい考えた大きな夢を語るものですが、たとえ「総理大臣になりたい」「ノーベル賞をもらえるような人物になりたい」と言ったとしても、何の悪気もなく、微笑ましさまで感じさせてくれます。 ただ、ある程度の分別のつく年齢になってから、「これから、FXで何億円も稼いで遊んで暮らすぞ」「ネットで起業して一発当てるぞ」などと、大言壮語で大きな夢を語る人もいます。 こういう人は、夢が大きくポジティブで前途洋々のように思えますが、逆に何の夢も語れないような若者は、自信喪失に陥ってしまうかもしれません。
しかし、あまり大きな夢を語ったり大言壮語する人の心理には、自分の気の弱さを隠すために、強気を装っているケースが少なからずあるものです。 ① 自己保存欲求から対抗心を燃やす たとえば、私たちは、人生でいろいろな人と出会うものですが、なかには、一見しただけで「この人の迫力にはかなわんなあ、オーラが全然違うよ」と思い知らされるような人と巡り合うことがあります。 そんなとき、自分の人物の小ささにコンプレックスを抱いて、その人のそばから早く立ち去りたいと思うのが本音でしょうが、逆に、強気を装って対抗心を燃やす人もいます。 心理学では、相手と比較して、劣等感にさいなまれたとき、人が取るそのような行動は「自己保存の欲求」という心理です。 要するに、自分を傷つけまいとする本能的な欲求のことだそうです。 ですから、自分のプライドを守ろうとして、相手の前から消え去る人がいるかと思えば、反対に、逃げることでは自分のプライドは守れないと思う人は、逆に「オレは近いうちに起業するから」などと、ハッタリをかます方法に出ます。 満たされない「自己保存の欲求」を別の形で満たそうとするのです。 ② 大言壮語する人は気が小さくプライドだけが高い いずれにしても、人前で大言壮語するような性格の人は、気持ちが小さいくせにプライドが高いため、大ぼらを吹くのですが、本当に夢があって実行力のある人は、物静かで、人前でやたらと大口を叩いたりしないものです。 |
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