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人間の気持ちとは不思議なもので、褒められたらそれだけで満足するのかと言えば、そうではないようです。何でも褒められたらいいのではなく、やはり、けなすというスパイスも混ぜないと効果がありません。 褒めるときのために普段からけなす材料を探しておくのも恋愛のテクニックと言えるでしょう。
確かにほめられて嫌な気分になる彼はいないでしょうが、ほめ過ぎると、かえって「嘘っぽい感じ」が出てしまい、評価を落とすのです。 褒める前には、けなすことが大切です。 「けなしてからほめる」という方法は、仕事ができていつも褒められている人や、美女やイケメンで、スタイルや顔を、小さい頃からほめられることに慣れている人には、特に有効です。 これは、最初にけなされることで、リアルティを感じさせることができ信憑性が出てきます。「あなたって皮肉っぽいよね。でも、そこが頼りになるわ」と伝えることで、「悪い点を理解しながらも、認めてくれている」という印象を与えることができます。ただ単に手放しで褒められるよりも、ずっと嬉しい言葉になることでしょう。
アメリカの心理学者、エリオット・アロンソンとロバート・D・リンダーが行った実験によると、実に興味深い結果が出ています。 被験者は4つのグループに分けられ、X氏から次の4つのパターンの対応を受けました。 @ 最初から最後までプラスの評価を受け続ける。 A 最初から最後までマイナスの評価を受け続ける。 B 最初はマイナスの評価を受け、その後にプラスの評価を受ける。 C 最初はプラスの評価を受け、その後にマイナスの評価を受ける。 その結果、B、@、Aの純で被験者はX氏に対し好感を持ちました。つまり、ただ褒めるよりも、最初はけなしてから褒めたほうが、好感度が高くなりやすいということです。 もちろん、これは恋愛にも通じることです。この「技」を使うポイントは、ささいなことを少しだけけなして、大きく褒めることです。 いくら効果が大きいといっても、たとえば、彼女が「キミは太っているけどかわいいね」と言われたら、最初の「太っている」という言葉ばかりに気をとられてしまい、褒められたことに気づかないはずです。
では、彼のどこを褒めればいいのでしょうか。 彼が強く関心を持っていること、こだわっていることを心理学用語で「自我関与」といいます。彼を褒めるときは、この自我関与度の高いところを褒めるとうれしく感じるはずです。 たとえば、彼が自動車にだわりを持っているとしたら、運転を褒めてあげましょう。ビジネスで知り合い、まだ相手のプライベートなことを知らないのであれば、仕事ぶりを褒めるといいでしょう。自分の仕事に関心を持っていない男性はいないからです。 |
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