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★他の人がしているノンバーバル行動をしっかりと眺めることです。 たとえば、電車の中で前に座っている人はどんなしぐさをしているのかをチェックするのです。ただし、何を見るかという視点が大事です。そして、特徴的な行動を発見できたら、その行動をとっている人のそのときの気持ちを想像してみるのです。 たとえば、前に座っている中年男性が、額にシワを寄せて、唇を噛んでいたとしましょう。きっと心配事があるに違いないはずです。 それは、家族のことか、それても仕事のことか、実際に思いついた理由が当たっているかどうかは関係ありません。とにかく、いろいろなシーンを想像してみるのです。 これは、イマジネーションを鍛えるためのトレーニングです。ノンバーバル行動には本人も気づかない心理がちょっとしたしぐさに表れるものですが、日々、このトレーニングを繰り返すことで、ひとつのしぐさ、あるいは表情に浮かぶ相手の本心を直感的につかむための力を養うということです。
★帰宅したら、一日一回、外で眺めて印象に残った、特徴的なノンバーバル行動を自分で真似てみましょう。鏡に映してできるだけ正確に再現してみるのです。 そのとき、自分がどんな気持ちになるかを自分で確かめてみることが大事です。 人は、そのときの気持ちがノンバーバル行動に表れるわけですから、逆にノンバーバル行動を真似てみることで、そんなノンバーバル行動をした人がどんな気持ちだったのかを感じ取ってみるのです。 このトレーニングを続けることで、相手のノンバーバル行動から本心を正確に読み取る能力が徐々に高まっていくでしょう。そればかりではなく、あなたの相手に対するコミュニケーション能力は数段の向上を遂げているはずです。 なぜなら、このトレーニングを積むことは、あなたが相手に対して言外に自分の気持ちを伝えたいときに、どんなしぐさや表情をすればいいかを学ぶことになるからです。通常は、無意識に出るノンバーバル行動を、意識的に使い分け、発信していけるようになるわけです。
★机の上に鏡を置き、自分で、驚き、恐怖、嫌悪、怒り、幸福、悲しみの表情を演じてみましょう。 まず、自分で各々の感情を表情にしてみて自分で眺めてみるのです。確かにその感情が表れていると思えばOKですが、どこかしっくりこないと思ったら、表情をいろいろと変えてみることです。 顔面筋肉は、細かく分ければ40種類以上あるといわれています。そのうち、表情をつくる表情筋は20数種類といわれていて、これで豊かな表情を作り出しているといわれています。 筋肉ですから、当然、使用しないと衰えます。たった一日でも、誰とも会わずに過ごしていると、表情が変化する機会がなく、表情が固まってしまいかねません。そうなると、イザというときに、愛想笑いさえできなくなってしまいます。 女性なら、よく鏡を見るでしょうが、シミやソバカスばかりではなく、自分の表情にも気を配ってほしい。それから、もう何年も鏡なんかまともに見ていないというお父さんも、たまには鏡を覗いてみることです。表情ひとつで、部下が驚くほど言うことをきくようになるかもしれませんよ。
★一日の終わりに、その日、自分がとったノンバーバル行動を振り返ってみましょう。 といっても、自分でも気づかないで行動している場合がほとんどですから、思い出すのも難しいでしょう。 そこでポイントとなるのが相手の反応です。一日を振り返ったとき、そういえば、「相手の反応が、何となくヘンだったな」というような出来事がなかったでしょうか。いわゆる「違和感」というヤツです。 そのとき、自分がどういうことをしていたかを、何とか思い出してください。相手の反応は、自分がとった行動に対する反応だから、きっと相手がスムーズに反応できないような行動を自分がしていた可能性が高いはずです。 もちろん、自分のそのときの行動が、相手のヘンだと思える反応を引き起こす原因になっていたかどうかは確実にわかりません。 しかし、自分の行動を振り返って意識することが大事なのです。何度か繰り返しているうちに、自分が無意識にとっている問題行動の究明に近づくはずです。そうしないと、いつまでたっても「おかしいな、おかしいな」と思い続けているだけになってしまうでしょう。
★自分で意識せずに表に出てしまうことの多いノンバーバル行動ですが、これを意識して使って試してみましょう。 人と接するときに、こんなノンバーバル行動をしたらいいんじゃないか、と思うノンバーバル行動を試してみるのです。 そのとき大事なことは、そのノンバーバル行動の目的をはっきり意識することです。思い通りの反応が相手から返ってくれば「成功」です。思うような反応が返ってこなければ「失敗」です。 「何を当たり前なことを」と思うでしょうが、「成功」「失敗」の判断は、目的にかなっていたかどうかが評価の基準です。 まず目的があって、その目的を達成するための方法があり、そして実際に試してみて結果が出ます。相手の反応が試した結果であり、その結果を検討して、また次の行動を組み立てるのです。自分のノンバーバル行動の成功・失敗は、相手からの反応が、はっきりと教えてくれるものです。 |
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