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言葉遣いや口癖で分かる本性・心理


初対面の人と話をしていると、はじめは緊張して丁寧な話し方をしていても、緊張がほぐれてくると、その人本来の口癖が出てくるものです。言葉づかいは、その人の情報を得るための重要な鍵となります。

言葉は自己表現の手段ですが、表面には出さない深層心理が知らず知らずのうちに反映されています。とくに、意識していない話し方こそ、その人自身の気持ちが表れます。

言葉遣いや口癖から、相手を知るポイントは五つあります。それぞれについて説明しましょう。

人称語で自分に対する意識が表れる


かなりの年齢になっても、自分のことを「僕」という人がいます。育ちのよさや、成人してからあまり世俗とのかかわりを持たなかったことをあらわしています。研究者などによく見られるタイプです。

それほど必要がないのに、会話の中に「オレ」や「私」を入れたがる人は、自信家で時下が強く、自己顕示欲の強い性格といえるでしょう。その言葉の裏には、「それは『私』が最初にやったことよ」というニュアンスが含まれているのです。

これに対し、「私たち」「僕たち」など複数形の人称語を使いたがるのは、付和雷同型といえます。集団でなければ何もできない人が多いようです。



借用語は他人の言葉に自分の心を隠したがる


他人の言葉を借りたがるのは、自分以上の人になりたい思いが強いのかもしれません。心の中に「トラの威を借るキツネ」的な権威主義を持っています。

また、話の中に難解な四字熟語や外国語がたくさん出てくる人は、自分の心の弱点を盾のかわりに言葉を使っていると考えていいでしょう。

このタイプは、話を聞いている人に深く突っ込まれたくないと考えているため、話の内容についてあまり深く追求しないほうがいいでしょう。

女性には「ママがこう言った」のように、母親の言葉を借りる人がときどきいますが、精神的な乳離れができていないと思われます。


敬語や丁寧な言葉遣いは他人との関係の意識が表れる


日本人にとって社会生活を円滑にするうえで、敬語の存在はとても重要です。しかし、わざと不自然な敬語が使われたときは、その人の心理に何らかの抑圧が隠されていると見て間違いありません。

たとえば、気のおけない人間関係には敬語は必要ないはずですが、親密な関係でも、突然、敬語が使われることがあります。そんな場合は、相手が不機嫌になっている可能性があります。それどころか、過度の敬語は激しい嫉妬・敵意・警戒心の表れであることさえあります。

京都は世界的な観光地ですが、京都の人はなかなか他所の人となじまず、冷たい印象を与えるといいます。これも、京都人がよそ者に対する言葉づかいが丁寧なことと関係しているのでしょう。

これとは逆に、意図的にぞんざいな言葉を使う人がいます。これは相手の懐に飛び込み、優位に立ちたいという気持ちのあらわれとも考えられ、こちらも注意が必要です。


セックス用語でセックスなどのコンプレックスが表れる


セックス用語を口にすると、びっくりするほど激しい嫌悪感を示す人がいます。その人は、実は異常に強い性的関心を抱いていて、反動としてそんな態度をとったとも考えられます。

セックス用語を口にするときは、ある程度のためらいがあるものです。しかし、中にはあっけらかんという人がいます。これは深層心理の中に性的コンプレックスがあるケースが多いようです。


接続詞の使い方など、その人の思考形態が表れる


英語の接続詞「AND」にあたるのが「と」「そして」「それに」などですが、こうした言葉を多用する人は、思考にまとまりがありません。同じ接続詞でも「BUT」にあたる「しかし」「しかしながら」が多い人は、逆に思考力の高い人と考えていいでしょう。

このタイプは、自説を語っている間にその説を点検し、それに対する反論が浮かんできているのです。議論や高所に運命強いタイプなので、敵に回すと厄介です。

「やっぱり」「ね」などを多用する人は、強引に相手を自分の話に引き込もうとしているので、そのペースに巻き囲まれないようにしましょう。





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