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劣等感とは、子供の頃から、両親や祖父母、あるいは先生から、「おまえはダメだ」「まったく根性がない」「そんな簡単なこともできないのか」などと、過去に周囲から「低い評価」を受ける機会が多かったため、劣等感が身についてしまったのです。 次第に、大人になっても、何か自分が失敗をしたり、もしくは特に失敗をしなくても、心の声として「どうせ、私は何をやってもダメなんだ」と思うようになり、自然に劣等感の強い人間になっていくのです。 そのため、劣等感の反動として、心の屈折からいろいろな特徴や心理が見られるようになります。
あなたの周囲にもやたらと自慢話をする人がいるでしょうが、「優越コンプレックス」と言われ、こういうタイプの人は、自分のコンプレックスや劣等感を隠そうとして、自慢話をして優越感に浸るのです。 たとえば、学歴がないというコンプレックスを持っている人は、それを隠すために、知識をひけらかしたり、高額収入を自慢したりします。 本当に実力のあったり、自分に自信のある人は、むやみに自慢することなどせず、逆に能ある鷹は爪を隠すものです。
誰も聞いていないのに、自分から「過去の生い立ちは不幸で貧乏だった」とか「女性にはいつも振られてばかりで・・」などと、不幸な事件をアピールするのも、実は根底に強い劣等感を抱えている人の特徴です。 不幸をアピールする人は、今ではそんな不幸なことは気にしていないと思わせようとしていますが、やはり劣等感を隠したいという以外の何ものでもありません。そのうえ、不幸なエピソードで、かまって欲しいとか、慰めて欲しいという気持ちも強いです。 ネガティブな不幸話も、最初は周囲の人も笑いながら耳を貸してくれるかもしれませんが、最終的には、周囲の人から距離を置かれ避けられるようになります。
周囲に、ときおり荒々しい言動に及ぶ人はいないでしょうか。たとえば、仕事の納期が近づくと、「何やってんだ、ピッチを上げろ」「のんびりしているんじゃねえよ」などと声を荒げる人です。 あるいは、会議で何かを話し合っているとき、突然、机を叩いたりします。あるいは、道端で突然、シャドウボクシングの真似を始めて、ひとり悦に入るといった類の人たちです。 そのような荒々しい言動をとる人に、根っから荒々しい性格の人は少ないものです。むしろ、プレッシャーに弱く、劣等感にさいなまれやすいタイプが多数を占めています。 ★ストレスやプレッシャーの反動で荒々しい言動になる 彼らは、おおむねストレスに弱いタイプです。重要な場面に立たされたり、思いもよらない出来事があると、人一倍プレッシャーを感じます。普通の人なら、簡単にやり過ごせる程度へのプレッシャーでも、不安を感じ、どうしていいかわからなくなるのです。 動揺から自信を失い、「自分は何もできない」という無力感、劣等感を抱くことになります。 そうして彼らは、心理的な緊張感に耐えられなくなると、それまで身をすくめていた反動で、無意味な行動に打って出ます。劣等感を解消し、緊張感から逃れるためです。それが、荒々しい言動になって表れるのです。 典型的な例は、思春期のヤンキー少年たちです。彼らは、劣等感、心理的緊張、不安、重圧などに耐え切れず、暴力的な言動に走るといっていいでしょう。 もちろん、大人の場合は、ときおり荒々しく振舞う人も、ふだんは常識的に行動しています。 重圧にさらされないかぎりは、普通に過ごせるのですが、ひとたびストレスがかかると、劣等感や心理的緊張が攻撃的な言動となって表れるのです。
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